ICHIROYAのブログ

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はるか36年昔に抱いた夢の結末を待つ

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 夢なんて持つな、夢をもつから苦しくなるという人がいる。
 20才の頃、小説家になるという夢を抱いた。
 少しずつ書いた。
 毎日ではなく、書ける日に少しずつ。
 納得のいくものはまったく書けなかった。
 2年経って就職し、3年経って結婚し、4年経って子どもが出来た。
 8年経って係長になり、12年経って課長になった。
 13年経って、ようやく長編小説をひとつ書き上げた。
 入選間違いなしと思ったら、一次選考で落ちた。
 小説家になる夢を完全に諦めた。
 小説が大嫌いになった。
 僕の13年を無駄にした、「小説」、「小説家になるという夢」を憎んだ。
 14年経って、小売業の仕事の面白さを知った。
 22年経って、にっちもさっちもいかなくなり、会社を辞めた。
 23年経って、妻と始めた小さな小売ビジネスを軌道にのせた。
 32年経って、人生の残り時間を意識した。ブログを始めて、自分の思いを書き始めた。
 35年経って、ブログの記事が発端になって、ビジネス本を出した。
 36年経って、「小説」を許した。「小説家になるという夢」を心の奥底のゴミ箱から拾い上げた。
 

 一昨日の夜、原稿用紙600枚強の小説を脱稿した。
 読んで出版を検討してくださるという出版社の社長さんに、メールで送った。
 いま、その返事を待っている。
 36年の遠い昔に抱いた夢は、実現するだろうか?

 その小説に帯をつけるとしたら・・・

 『大手百貨店に勤める主人公は、40才で地方百貨店への出向を命じられる。その百貨店は郊外にできた巨大ショッピングモールに押し潰されそうになっている。 出向はリストラ含みだ。しかも、妻との関係も破綻寸前で、赴任についていく条件として、8時門限を言い渡される・・・主人公は、その状況からどうやって、自分 の人生を切り開き、その地方百貨店を救っていくのだろうか。会社という組織の中で、ビジネスマンはどんなに苦しみもがいているのか、それでも何を達成したくて頑張っているのか、何を誇りに生きていこうとしているのか。すべてのビジネスマンに贈る、リアルで切ない、感動のビジネス・ファンタジー!』
 
 遠回りだったけど、僕の人生は、すべてこの小説を書くためだった、と言えるようになるのか。
 その答えを今、待っている。
 36年も待ったのだ。
 急がない。
 でも、ただ、待っている。

 

PS 写真は『ドラゴン桜』で有名な三田紀房氏と。12月21日(月)発売のビッグコミックスピリッツに、対談記事が掲載されます。一作目の本に関しての話です。まだ、先だけど、久しぶりに、漫画雑誌買ってみてください!