ワカモノたちよ、君もやがて55才になるのだ!
人間は歳をとる。
まったく、残念ながら歳をとる。
若いひとには想像できまいが、55歳になる、「熟年」というレッテルを貼られる歳になるとは、こういうことだ・・・
■新聞を読んでいないと罪悪感を感じる
■音楽を買うならCDで買わないと落ち着かない
■フェイスブックで富士山の写真を感動の言葉とともにアップしているひとを見ると、「お互い歳ですね」とコメントしたくて仕方がなくなるがなんとか思いとどまっている
■親の生年月日を元号で、たとえば「昭和5年」と覚えていて、現在何歳か、計算すればわかる
■エッチなビデオを見る時間は、健康を保つための義務とおもう
■排尿時の残尿がズボンを濡らしてカッコ悪い思いをし、便器の前で過ごす時間が長くなる
■テレビや映画を見て、いとも簡単に号泣できる
■自分の物忘れが健康的な加齢のものなのか、認知症の兆候なのか気になって、何度も検索する
■きのう自分が風呂に入ったかどうか、自分がラブ(犬)に晩御飯をやったかどうか、家族に訊ねる
■そろそろ『僕』という第一人称はまずいんではないかと思い始める。かといって、『わし』は早いしと思う
■毎朝4時にすっきり目覚めて、花が見たいと思う
■メガネがないと遠くも近くも何にも見えない自分に気がつく
■コレステロールと脂質の健康基準を巡る議論の行方に立腹している。薬代と病院での待ち時間を返せ!
■懐メロを聴く親たちをバカにしていたくせに、クラッシックロックを聴いている自分に気がつく
■ポール・スミスは若すぎるしパパスはジジ臭すぎて、自分に相応しいおしゃれなカジュアルウェアがないと思っている。ただし、靴下は白の無地ばかり履いている
■自分が嫌われる理由は、加齢臭よりも、説教臭さであると自覚はしている
■フォトグラファーの才能があるような気がして、高価なデジタル一眼カメラを買ってしまい、やっぱりそこにも才能がないことに半年で気づき、いまではスマホの写真すら撮らなくなった
■若い有名人のことを話す時、丁寧にと思って「くん」をつけて話してしまい、娘に「友だち?!」と呆れ顔をされる
■鼻の穴の出口付近にある白くて太い鼻毛がすぐに伸びることが悩みのひとつだ
■顔にイボやシミがつぎつぎできるので、自分の父親の顔を今更ながらに見て納得する
photo from New Old Stock