ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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僕が2年近くも毎日実名ブログを書いている理由

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   いい歳こいてなんで実名のブログなんてやって恥晒してんだよ、って息子がいれば言われるに決まっている。

 しかし、2年近く毎日書いてきたがやめない。へこんで何度かやめそうになった。
 作家になりたいのかよ?
 いや、違う。僕が一番好きな時間は仲間とチャレンジングな仕事をしていてワイワイやっている時間で、ストーリーをひねりだそうとしてウンウン唸っている時間じゃない。職業作家になるほどの能力もなければ覚悟もなく、そもそもそれが一番好きっていうこともない。
 50才を超えた僕に残された時間でしたいことは、(1)現在のビジネスをなるべく収益性を上げて仲間が長く働けるようにすること、(2)アンティーク着物の画像を将来に残すためのNPO(Kimono Archive)を軌道に乗せることである。そしてその先の遠い遠いところに、日本の染織品を専門に集めた博物館をつくる機運が盛り上がればいいなと夢見ている。
 
 ブログの更新を何度か諦めかけたけど辞めなかった大きな理由のひとつは、まもなく立ち上げる(2)を告知するため、応援してもらえるかたを探すツールにしたいと思っているということがある。
 その仕事は利益を目的としているのではなく毀損され失われていく着物、日本の染織品を遠い未来にまで伝えたい(そして、世界に発信したい)ということなのだが、そのことを理解して広く知ってもらうためには、着物好き・アンティーク着物好きの人たちだけを巻き込むのではなく、一般の人たちにそのことの大事さをわかってもらう必要があると思っている。
 もし、このブログが多少なりとも読まれるようになれば、着物の世界の外にもある程度の発信ができるようになるのではないか、と期待している。

 ブログを辞めないもうひとつの理由は、やっぱり書きたいからだ。
 というより伝えたい何かがあるからだ。
 そのツールとしてブログはあるのだけど、「書く」ということが必須ということはないな、と最近思っている。
 つまり、必ずしも「僕の文章」を読んで欲しいわけではなく、まだ翻訳されていない誰かのいい記事があればそのまま翻訳して紹介したいと思うし、あまり日本で知られていない素敵な動画をみつけたら紹介したい。そこに「僕」がいなくても、全然OKなのだ。
 そして伝えたいことっていうのは・・・おっと、それを一言で書くのはやめておこう。一言で書けてしまいそうだけど。

 そして、何かを伝えたい時、現在の僕にとって一番便利なツールはやっぱり「文章を書く」ことなのだ。だから、もうちょっと上手く、もう少し伝わるように書けないものかと毎日呻吟している。(”句読点が多すぎて読みにくい!”っていうアドバイスが多数。最近句読点を消すのが日課になった!)

 たまたま、Brain Pickingsというサイトに「書く」ことに関する何人かの有名ライターによるアドバイスをみつけて、なるほどと思ったのでそのうちのひとつを紹介したい。
 ブログを書いているひとはそれぞれの動機で書いておられると思うのだが、参考になれば嬉しい。

ジョン・グリーンのアドバイス

 


 意欲的な人たちからどうやったら作家になれるのかという質問を毎日のように受け取る。そして私のできるアドバイスというのはこれだけだ。つまり、 
 
 お金を稼ぐために書くな。けっして、書くことが充分なお金になることはない。
 
 有名になるために書くな。けっして、あなたが考えているほど有名になれることはない。
 

 人々に贈り物を作れ。贈り物に気づいてもらえるよう、好きになってもらえるように、一生懸命努力しろ。
 
 人々はその努力に気づいてくれるかもしれないし、気づいてくれないかもしれない。
 そのことに苛立ってしまう。 
 だけど、苛立ってみたところで何にも変わらない。
 
 
究極のところ、あなたの責任は、あなたの贈り物を受け取る人々に対してではなく、贈り物そのものにあるからだ。  



photo by Andrea Costa