読書好きの世界一はインド!日本はインドの半分以下!
この世界地図がネット上で盛んに共有されており、何かなと見て、ちょっと驚いてしまった。
読書(reading)についやす1週間の平均時間を国別に調査して、色分けしたものだ。
日本は紫色。当然、読書量の多い部類かと思ったら、最下位から2番目であった。
データーの出所はこちらで、トップは、インドの10.7時間。2位がタイの9.4時間、3位は中国の8時間。少ない国を下からあげると、韓国が3.1時間、日本が4.1時間、台湾が5.1時間である。
週間の読書平均時間 | |
インド | 10.7 |
タイ | 9.4 |
中国 | 8.0 |
フィリピン | 7.6 |
エジプト | 7.5 |
チェコ | 7.4 |
ロシア | 7.1 |
スエーデン | 6.9 |
フランス | 6.9 |
ハンガリー | 6.8 |
サウジアラビア | 6.8 |
香港 | 6.7 |
ポーランド | 6.5 |
ベネズエラ | 6.4 |
南アフリカ | 6.3 |
オーストラリア | 6.3 |
インドネシア | 6.0 |
アルゼンチン | 5.9 |
トルコ | 5.9 |
スペイン | 5.8 |
カナダ | 5.8 |
ドイツ | 5.7 |
アメリカ | 5.7 |
イタリア | 5.6 |
メキシコ | 5.5 |
イギリス | 5.3 |
ブラジル | 5.2 |
台湾 | 5.0 |
日本 | 4.1 |
韓国 | 3.1 |
日本って、読書好きのイメージがあるけれど、まったくそうでもないようだ。
ただし、このデーターのいう、「reading」は何をさすのか、元データーをあたっても判然としない。
新聞はどうなのか。
それを、スマホで読んだら、カウントされるのか。
そして、この調査はいつのデーターなのか。
この調査は、NOP Worldというところが、この6月15日に発表した、Culture Score(TM) "Media Habits" Indexというものだ。(それを最近インフォグラフィックにしたものが盛んに共有されている)
メディアを、(1)TV,(2)ラジオ、(3)インターネット、(4)readingという風にわけて、それぞれに何時間ぐらい使っていますかという質問を、世界の30000人に訊ねて集計したものらしい。
こういう質問をすれば、紙の新聞は、(4)readingへ、スマホでの新聞購読は、(3)になりそうだけど、定かではない。
そもそも、よく見たら、調査日は2004年~2005年であった。
ここ5年で、状況は相当変わっているのでは、とも思う。
結局のところ、インフォグラフィックの強力さにいまさらながら、驚くわけだけど、ともかく、多少古いものの、どんな傾向があるのかと思って数字をグラフにしてみたら、少し面白かった。
先進国と較べてみる。
9時の方向に、4メディアの平均時間を加えた(合計にするとグラフが見難くなるので。メディアに接している総時間の指標として見てね)。readingは「読む」として、5時の方向。
日本は、先進国のなかでも、読書(便宜上、readingを読書と書く)時間が少ないが、そもそも、メディアにかけている総時間が少ない。通勤時間も長く、忙しくて、メディアに接する時間そのものが少ないんじゃなかろうか。
スウェーデンのひとたちは、テレビに集中せず、バランスが良いように思える。
お隣の国々で比較したらどうだろうか。
中国のひとたちは、日本人より、かなり読書している。
ネットで過ごす時間は、日本人が一番少ない。
なんとなく、わかる結果となっている。
はっきりした傾向をもつ国々を少し取り上げてプロットしてみた。
アルゼンチンは(表にはないが、ブラジルも)は、ラジオに費やす時間が他国に比べて極端に長い。
インドの人たちは、あまり多くないメディア総時間を、読書に多く割り振っている。
タイの人たちは、そもそも、メディアに接する時間が長く(余暇時間が多いのかな?いいな!)、それぞれのメディアを同じように利用している。
というような、傾向が読み取れた。
でも、だから、日本人はうんぬん、は、今日は言わないっ!