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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


すべてのアンティーク業者さんに愛をこめて(画像アーカイブ化のオススメ)

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by Kalenxanderson

 

海外へ日本の着物を届けるこの仕事を始めて、10年以上になる。

ひとつ大きな後悔をしていることがある。

たくさんの逸品をアメリカやヨーロッパにお届けしたが、その画像をちゃんとしたフォーマットで残しておかなかったことだ。

コレクションは僕の仕事ではない、コレクションをする方のお手伝いをするのが僕らの仕事だと思っているので、海外に送ったこと自体に後悔はない。

しかし、その画像は、きちんと整理して残しておくべきであった。

 

おそらく、そういう思いを持っている、アンティーク着物の業者仲間はたくさんいるのではないかと思う。

それは、着物だけに限らない。

すべての骨董品を扱うものが、一度は考えることではないだろうか。

その画像が役に立つのは、今ではない。

今それを写真に撮って、メディアに入れて本棚に積み上げていっても、当分、埃をかぶるだけである。

 

しかし、100年後、200年後、それは、大きな価値を持つようになるだろう。

そして、今、それをしないと、その貴重な逸品の何割かは、失われてしまうだろう。

 

僕は、アンティークの染織品で、そういった画像を一定のフォーマットで集めて、Kimono アーカイブ(バーチャル染織博物館)をつくるつもりだ。

誰もやらないので、僕が、やり始めるだけで、本来は、もっとチカラのあるひと、組織がやるべきだ。

誰か、僕より頼りになるひと、組織がそういうことを始めていただけたら、そちらへ全部移管してもよい、できれば、そうなって欲しいと思っている。

だから、僕は、染織品のアンティーク業者さん、コレクターさん、そして、すべてのアンティーク業者さんやコレクターの皆さんに、ぜひ、お願いがあるのだ。

 

もし、将来、一級の美術工芸品となることが確実な、素晴らしい逸品があれば、ぜひ、しっかりした画像データーと付随資料を残しておいてください、と。

そうしておけば、その品物が誰かに渡っても、万一、災害にあって失われたり、不注意から廃棄されたりしても、画像として、最低の記録は残る。

 

そのデーターをどうするかは、すぐに決めなくてよい、と思う。

染織品であれば、僕にコピーをいただいてもいいし、子どもたちや会社にちゃんと保管とその後の利用を言い伝えて託すのも良い。

100年以内に、きっと、そのデーターが、役に立つときがくる。

 

たぶん、そうは言っても、どんな形式で、データーを残せばいいのか、と思う方も多いと思う。

先日のブログで紹介したのだけど、時間があれば、総務省が公表している、デジタルアーカイブに関する資料に、詳細なノウハウが記されているので、こちらを読んで欲しい。

とりあえず、将来に渡ってデジタルアーカイブとして、価値をもてるフォーマットは、こんなものだ。

 

ファイル形式: RAW形式

カメラの画素数: 2万画素程度~

 

RAW形式というのは、いわば、現像前のフィルムみたいなもので、画像サイズは大きいが、後で補正がしやすい。

だいたい、5、6万円程度の一眼レフデジカメを買えば、RAWデーターで保存することができる。RAW形式で最大サイズを選んで、保存すれば良い。

たとえば、東京国立博物館のアーカイブの画像は、TIFF形式と言われるものだけど、これは、RAW形式からつくることができるし、国立国会図書館のものは、JPEG2000形式で、これもRAW形式からつくることだできる。

もちろん、出版物の印刷に使うこともできるし、ウェッブ公開用に一般的なJPEGに変換することも可能だ。

 

着物の場合、写真撮影が少し手間かもしれない。

一番のポイントは、種類の違う光源の光を混ぜずひとつにして、その光源にあったホワイトバランスを選ぶことだ。

着物全体の写真を撮ろうとすると、蛍光灯ではどうしても光量が不足する。

フラッドライト100Wが2灯あれば、撮影は可能だが、ライト用のスタンドや、やや広い場所が必要となる。

しかし、難しいのは全体写真だけで、比較的小さなものは、撮影はたやすい。

ネット販売をしている仲間の皆さんは、そのあたりはよくご存知かと思う。

 

 

さあ、ぜひ、あなたも、

面倒くさがっていずに、

100年後、200年後のために、

大好きな着物や染織品、骨董品のために、

ほんのすこしの時間を割いて、

あなたの逸品をアーカイブ化してみませんか?