ICHIROYAのブログ

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まもなく楽しい総選挙!(連合は民主党を全面支援)




「組合」ってなんだよ、会社勤めをしていた19年間、ずっと思っていた。

若いころ、一度だけ、泊まりがけの◯◯大会に参加させられて、宴会の途中に、組合の偉いさんに、「君を見込んで◯◯(役)をやってもらおうと思ってるんだ」と言われて、びっくりした。

場の雰囲気を読むのが下手な僕は、即座に辞退した。
そしたら、偉いさんはまじめな顔をして、「◯◯じゃ、不足なんだな」と言う。
慌てて否定したものの、どうやら、その場にいるってことと、役を受けたくない、ということは相容れないことのようだ、ということにやっと気づいた。

社内政治に疎く、同期の連中に、組合のチカラについて怖い話を聞かされていた僕は、「◯◯は、半期に2,3回、会議に出席するだけだから」という言葉に押し切られて、その名前ばかりの役を受けた。

その後、組合活動に深く足を踏み入れることはなかった。
そもそも、組合とは、経営側と表裏一体のもので、出世のためにやるもの、と思っていた。
若いころ、経営のなんたるかも、外の世界のことも何も知らぬ僕は、労働者の仲間の代表であれば、もうちょっと他にやりかたがあるはずだ、と思っていた。

しかし、課長になったころ、催事の入れ替え、準備にかかわる労働体制についての組合交渉で、いろいろと汗を流すことになった。
会社としては、最大限営業機会(時間)を減らしたくない。
が、組合員に、過重な時間外労働を強いるわけにはいかない。
最終的には、手打ちとなるのだが、30分の営業時間・残業時間を巡って、労使それぞれのメンツをかけた真剣勝負が戦われるのだ。

会社は、すでにリストラをおこなっていたし、組合もそれをやむおえないこととしていた。
会社が傾けば、組合は組合員を守ることはできない。
しかし、いっぽう、30分を巡る戦いは、相変わらず真剣勝負であった。
そうさせていたのは、やはり、それぞれの立場、役職にあるものの、メンツであったと思う。

ところで、労働者の代表『連合』が、民主党を全面支援するという。
いまさら調べてみたら、僕も、19年間というもの、『連合』に属する組合員の一員であった。
古巣の百貨店の組合は、『連合』に加盟している「日本サービス・流通労働組合連合」に所属していたのであった。

つまり、古巣の百貨店の仲間たちは、建前上、民主党を全面支援、ということだ。
仲間たちは、どう思っているのだろう。
もちろん、異をとなえてもせんないことだとわかっている。
民主党が嫌ならほかの政党に黙って投票すればすむ話だ。

結局のところ、昔と同じように、メンツを巡る戦いは、死闘のごとく演じられている。
しかし、下々の人間の思いとは別に、どこか雲の上で、すでに手打ちが行われている。

まあ、しかし、
企業のことは、トップがすべてを決める。
政治では、少なくとも、我々にも、ホンモノの一票が与えられている。
せめて、その一票を、よく考えて慎重に使おうではないか。

 

 

 


*全労働者のうち、組合の組織率は約18.5%。連合はそのうちの約65%。(厚労省のサイトよりグラフ作成

 

*上の写真は、かわいい雀のアンティーク丸帯。誰についていけばいいのよ?!