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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


怖い、怖い、怖い話(実話) その2

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Photo by notsogoodphotography

 
どうやらひとは怖い話が大好きなようである。
このブログへいたる検索キーワードを見ていると、「怖い話+実話」というのが、群を抜いて多い。
ひょっとして、あなたも、怖い話を探して、このページに来てしまわれましたか?
テレビ番組製作会社のリサーチャーの方でしょうか?

そうか、それが人気ブログにするための、一番のポイントだな。
お笑い系で、人気ブログになろうなんて、勘違いもいいところだ。
「怖い、怖い、怖い話(実話)」に続いて、僕が体験した、もっと怖い話はなかったか、と真剣に考える。

そういえば、若いころ、ひんぱんに、金縛りあった。
とても印象的な金縛りが2回ある。

1回目は、こんなかんじ。
いつもカセットテープを聴き、本を読みながら寝ていたのだが、その夜、聴いていたビートルズサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドをかけていた。
ちょうど、ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズになったころ、なんだか変な感じがした。
この歌は、ジョンの息子が絵を見せながら「ルーシーがダイヤモンドを持って空にいるんだ」と話したことに着想をえたものと言われているが、頭文字を並べると「LSD」(幻想を見ることのできるドラッグ)になることから、実はLSDのことを歌ったものだと噂されたいわくつきの曲である。しかも、題名からは、「ルーシーという女の子は、死んで天国にいて、ダイヤモンドをもっている」と連想してしまう。
さて、変な感じと思ったら、不思議なことに、徐々に曲のテンポが早くなった。
なんだ、なんだ、と思ったら、身体が回転しながら、奈落へ落ちていく感覚。
恐怖に震えながら、もがく。
が、その状態から抜け出せない。
とても長い時間、その状態でいたように思うが、スイッチが切れたように、突然、頭がクリアになり、いつもと変わらぬ部屋の暗闇のなかに自分がいることを発見した。

2回目は、こんなかんじ。
突然、誰かが、ぼくの上に馬乗になっている。
しかも、両手をバンザイの形に抑えてつけられている。
ひとの気配、とか、そんなぼんやりした甘いものではない。
腕は痛いぐらいに握り締められているし、胸にのっかるそいつの体重は、どっしりと僕を抑えつけ、身動きひとつできない。
誓って言うが、そいつは、リアルななにものかだった。

そいつが顔を近づけてくる。
おい、やめろ!
おれは女じゃないぞ!
それとも、おまえは女なのか!
僕はついに貞操を失うか、と覚悟したとき、そいつは掻き消えた。

しまった、後半を、いつもの調子で書いてしまった。
でも、幽霊にレイプされかけたのは、正真正銘、ほんとの話だぜ。


いやいや、この2話では不十分だ。
僕が体験した、もっと怖いことはなかったのか。

あ、生涯で、一番怖かったのは・・・
あれだ!

いつもと変わらぬオフィス。
使い慣れたデスク、パソコン、手を焼かせてくれるでもかわいい部下たちと、海千山千の上司たち。
パソコンの画面をぼんやり見ながら、もう2時間近く経っている。
上司の姿を眼の端でとらえて、チャンスをうかがう。
電話がかかってきたり、誰かが承認をもらいにいったり・・・
さあ、行こう、と思っても、ちょっと躊躇している間に、用件が入ってしまう。
僕の口の中はカラカラに乾き、心臓が激しい鼓動を打っている。
そう、その前の日も、半日、そうやって過ごしてしまったのだ。
行かなくては。
でも、言ってしまえば、もう取り返しはつかない。
ほんとうにだいじょうぶなのか。
飛び込む先に待っているのは、無限の闇に思え、また躊躇する。
もう決心しているはずなのに、身体が震える。
しかし、やっと僕は立ち上がり、上司のデスクに行って、
「ちょっと、お話があるんですけど」と言った。

そして、ようやく、19年お世話になった会社を辞めたい、といったのだった。
42才で、娘をふたり、貯金もなく、先に確たるあてもなく、生まれて初めて階段から、飛び降りた。

たしかに、あの時、辞職を願い出たときが、人生で一番、文字通り、めちゃめちゃ、怖かったのである。


そう、何かを告白するときって、怖いものだ。

そういえば、僕は嫁とこうして結婚生活をもう30年もおくっているが、ばくばくしながら、愛の告白とやらをしたのであろうか。
プロポーズとやらも、夜の中之島公園かどこかで、したのであろうか。
そのとき、僕は怖くなかったんだろうか。

なぜだか、その時のことを全然覚えていない。
なぜだろう。
あまりに、順調にいったせいなのかな。
いや、ひょっとしたら、まだしてなかったのかもしれないぞ。
まだだとしたら、死ぬ直前に、「実は・・・」と告白する、というドラマチックな手が使えるかもしれない。

それより、ちょっと、待て。
この記事を嫁に読まれたら・・・・

ぶるぶるっ!

その顛末は、「怖い、怖い、怖い話(実話)その3」を待て。