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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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人事異動の季節に思う5つのこと

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 人事異動の季節だ。
 会社にいるとき、毎年この時期になると、そわそわしたものだ。
 食事や飲み会の話題も、普段から人事の話が多いのだが、この時期になるとまさに人事異動についての話題一色になったものだ。
 たまたまうちの会社でも、ほんの小さな担当の変更をしたのだが、どうやら僕の意図を巡って、なんだかんだと話題になっているようだ。
 そのせいもあって、人事異動に関して、ちょっと書いておきたくなった。
 組織の中でいかに生きるか、人事異動をどのように納得するのかということについて、僕のようなものが知ったように書くのもどうかと思うが、19年間学び実際に失敗して、つくづく痛感したことを、とりあえず書いてみる。

 

1.いくつかの意図が組み合わされている

人事異動はつねに何人かの玉突きを伴う。
 そして、それぞれが意味を持っている。
 社内では、その意図を巡って様々な憶測が流される。やがて、会社の意図しているほんとうの意味は何かということについて、定説のようなものが形成される。
 だけど、たいていの場合、様々な意図はどれも正しく、すべての部署、すべての異動対象のひとたちにプラスになるように設計されるのが常だ。
 つまり、何種類かの「大きな設計図」を重ねあわせて、総計がもっともプラスになるように、人事異動は行なわれる。
 あるひと、もしくは、自分だけを見て、「異動の意味」をいくら考えてみても、そのほんとうの意味はわからない。
 組織に属する以上、会社が意図している「大きな設計図」はなにか、その何種類かの意図を読み取れるようにしたいものだ。


2.左遷か栄転か?

 自分の異動に納得のいかない場合もあろう。
 たまたま、玉突き事故のように動いてしまう場合だってあるし、周囲はそれを「左遷」としか見ない場合もあるだろう。
 ある方の異動を何人ものひとが「左遷」と言った。その方が宴席のあとで「チャンスを与えられた」と僕にしみじみとおっしゃったのを聞いて、僕はちょっと悲しい気がした。
 しかし、その方はその「チャンス」を見事にものにして、勲章を手に、さらに昇進された。
 明示的な懲罰的異動でないかぎり、その異動の意味は、周囲がどれほどピーチク言おうが、受けた当人次第である、ということだ。

3.自分に不向きと思える職務を与えられたら大きなチャンス

 若いころ、僕自身はライン向きではなく、スタッフ向きと固く信じていた。

 しかし、人事部の配慮で、あるとき、企画のスタッフから営業部のマネージャーに押し込んでもらった。たぶん、受けてくださった営業部長さんにはいい迷惑だったはずだ(実際に、1年ぐらい迷惑をかけまくった)。
 営業のマネージャーになったとき、自分にできるとは思えず、その異動が嫌で仕方がなかった。
 だけど、いまでは、そのときの人事部の配慮に、とても感謝している。
 それがなければ、僕がいま職業的にできることは、もっともっと範囲の狭いものだったに違いない。
 

4.一歩遅れたときの態度こそ、その後の将来を決める

 競い合っている同期たちにも、やがて差ができる。
 そして、同期で働いてきたものが、先に課長になったりすると、なんだか、「負けてしまった」、「なぜあいつが」と思ってしまいがちだ。
 しかし、多くの場合、1に述べたような複雑な意図を重ねあわせた結果、そうなったのであって、本質的に「負けた」わけでもなく、一歩遅れたことがそのひとの価値を決定的に決めるものではない。
 1をよく理解していれば、そのことはよくわかるはずだ。
 たまたま現時点でベストな配置を考えるとそうなる。人事制度上は一歩遅れたことになるが、会社があなたに望んでいることは、「組織としてはそういうこともあるけど、あなたも会社にとってとっても必要な人材であることには変わりがない。しばらく、がまんしてね」ということだ。
 そして、「そう思って、変わらず頑張れるひと」、「そう思って、同期の前に頭を垂れることを平然とやってみせることができるひと」、組織はそういうひとをこそ求めているということを肝に命じたほうが良い。
 

5.部長以上の人事は運の占める割合が大きい

 部長以上の人事は運の占める割合が大きい。部長になるぐらいだから、そもそも、みんなそれなりに仕事はできる。そこから先は、運に左右される割合が多いと思う。
 だから、結局のところ、昇進のみを会社人生、組織での自己実現の尺度としていると、最後に涙をのむ場合もあるかと思う。
 会社の意図をなるべく理解して、自分が与えられた職務を、どんな環境であれ、淡々とこなす。そして、もっとも自分が大切にするものはなにか、それを自分のなかで常に育んで大きく育てていく。
 現代の会社で生きていくためには、そんなことが必要なのかもしれない。

 

photo by  Folkert Gorter