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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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ブレーンストーミングを短時間化する画期的な手法はいかが?

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 会社勤めをしていて、もっとも自分の人生が無駄にすり減っていくと感じるのは、無駄な会議の時間だろう。
 なぜほとんどの会議が無駄になるかは、わかっている。
 だいたい、いつも、状況を打破するような画期的なアイディアは、誰も持ち合わせていない。
 トップから平社員まで、すべからく。
 しかし、何もしないわけにはいかないので、効果は微々たるものかもしれないけど、やらないよりはマシ程度の方法を選び、上から下に伝達されたり、下から上に報告したりする。
 しかも、自分に関係のない話が延々と続くので、早く自分の仕事に帰りたくてイライラしてくる。
 この時間をなんとか有意義に過ごすことはできないのかと、考えてみたが、やはり思いつかない。
 詩やサラリーマン川柳のひとつも考えたら、とも思うのだが、そんな時に限って、指名されて発言を求められたりするから、要注意だ。
 
 たったひとつ、学べるとしたら、その場を仕切っている上司のやり方を仔細に観察して、自分のモノとすることだ。
 着地点が見えそうもない会議でも、答えを返さない会議でも、みんなが好き放題言う会議でも、なんの結論を出さない会議でも、仕切りの上手いひとは、なんとなくまとめて、会議を終えてしまう。
 時間の無駄だとイライラしているより、いつか自分も、こんな会議の仕切りをしないといけない立場になるということを自覚して、会議の仕切り上手な上司のノウハウを徹底的に学んだほうがよい。
 「結論のでない会議」を仕切る、とくにそれで、参加者が、10人、20人、30人と増えていくと、かなり難しいスキルが必要となってくる。
 結局、自分でやってみて、たんまりと冷や汗をかかないと、そのスキルは身につかないが、上手い人をよく観察して、「シャドウ・仕切り」をしていたら、案外早くそのスキルを身につけることができるかもしれない。

 ところで、会社勤めの間でも、意味があるなと思う会議もある。
 それは、少数のスタッフが集まって、アイディアを出すブレーンストーミングで、たしかに複数の人間で、色々なアイディアを出しあうと、自分ひとりで考えているより、相当良いプランになる。
 それは何度も実感した。

 しかし、このブレーンストーミングも、時間がかかり過ぎるという欠点もある。
 本気でやりだすと、すぐに2時間ぐらい経ってしまう。
 たまたま、今日、こんなページをみつけた。

  Death to Brainstorming (ブレーンストーミングの死)

 
 ブレーンストーミングの歴史は古く、60年以上も様々な工夫がされてきた。
 だけれども、この記事に出てくるクリエイティブディレクターのカールさんは、こんな新しいブレーンストーミングのやり方を始めて、より短時間で素晴らしいアイディアを得ることができるようになった、という。
 そのやり方が面白いので、紹介したい。


(1)スタッフ(数人から10人程度)は、モバイル機器を箱に入れて、長机につく

(2)それぞれのスタッフの前には白紙が置いてある

(3)チーフが課題を説明する(たとえば、クライアントが望んでいる広告の概要など)
(4)それぞれがプランをつくり、それを自分の前の紙に書く
(5)ただし、書けるのは音楽が、1曲(約3分)なっている間だけ。なので、絵となるべく簡潔な言葉で書く。
(6)音楽が終われば、そこで終了。そして、隣の席に移る
(7)隣の席についたら、別の曲が鳴り始めるので、そこに残された紙を見て、その続きを書く。前のひとに、その意図を訊ねたりすることはできるが、時間はとにかく1曲分しかない。
(8)そうして、1曲終わるたびに、つぎのひとの席に移って、そのひとのプランの続きを書く。それを自分の席に帰ってくるまで続ける。


 さて、そうして数人のプランが継ぎ足された自分のプランは、長いブレーンストーミングを経たものと変わらない、自分ひとりでは絶対に気づかない、良いプランになっていたという。
 記事によれば、現代の聴衆が注意力を保てる時間は、2012年の調査ではわずか8秒、それは2000年の12秒から比べても格段に短くなっているのである。(元データーはこちら
 カールさんが生み出したこの手法は、そういった現代の人たちにあわせた、新しいブレーンストーミングの手法だという。

 ブレーンストーミングはたしかに結果がでる。結果がでるから、長くても仕方がないと思ってしまいがちだ。
 でも、カールさんがやってみせたように、効率的に、よりクリエイティブに、ブレーンストーミングを変える方法がありそうだ。

 ああ、それにしても、ブレーンストーミングをやっていて、これぞというアイディアに辿り着いた時って、嬉しかったなあ!
 チームで仕事をしていて得られる、最高に幸福な瞬間のひとつだった。
 また、やりたいな。

   

 

 

 Photo by See-ming Lee 李思明 SML