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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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若者よ、社畜レースの表彰台を目指せ!


by Lucian Bickerton

 

「社畜」という言葉は嫌いだ。


会社という組織に属し、コツコツと自分の持ち場を守り、ときに、上司の無理をきき、ときに部下のミスをかばって、サービス残業に追われる多くの人達に、唾を吐きつける。
最近、「社畜になるな」「自己啓発本などに踊らされるな」というようなブログに、たくさんの共感が集まっているようだ。
しかし、僕は敢えて、言いたいのだ。
どうせ「社畜」になるのなら、「表彰台にあげられるような社畜になれ」と。
最初から表彰台を諦めるような生き方は、もったいない、と。


昨日、レースに参加してきた。
姫路セントラルサーキットで開催された小さなレースで、初心者も多い。
僕もまったくの初心者なので、安心して参加できるのだが、セナ気取りで、冗談で書いた記事を真に受けていただいているようなので、少し報告。
練習でベストタイムは更新したけど、レースのスタート位置は、ドベから2番目。
レースでは、さらに良いタイムだったけど、ガス欠間近となり、完走できず、リタイア、という結果だった。


それにしても、レースに参加し、サーキットで走ると、スカッとする。
ぎりぎりのスピードでカーブをぬけることができると、アドレナリンが頭に満ちるのがわかる。
サーキットを走る前、運転も下手だったけど、車の性能を、限界まで試したことがなかった。
おそらく多くのひとも同じだろう。
車を買うときは、ゼロヨンが何秒だとか、何馬力だとか、細かい性能をチェックするくせに、フルスロットルで長い直線を走ったこともなければ、160kmで走っていて、思いっきりブレーキを踏み込んだこともなかった。
いままでは、どんな車でも、その性能の半分も使っていなかったことになる。
ところが、いまの車ってやつは、想像を越える能力をもっており、限界近くまでエンジンを回しまくっても、高速でブレーキをガツンと蹴りこんでも、涼しい顔をしてドライバーに応えてくれるのである。


昨日、レースを走った後、「社畜」のことを思い出した。
レースは、会社や組織で働くことに、似ているなと。
たしかに、表彰台には、3人しか上がれない。
残る大多数、たとえば27人には、名誉も賞金も与えられない。
が、みんな、表彰台を目指して、がむしゃらに走る。

レースに出るひとに、
ある人は、ひたすら、早く走る方法、そして表彰台に上がる方法を教えてくれるだろう。
また、ある人はこう言うだろう。
どうせ、表彰台に上がれる可能性は低いのだから、事故のないように、ほどほどに走ったほうが良い。

前者のアドバイスは、結果的に、表彰台に上がった3人に役だったと言えるが、残る27人には、役に立たないアドバイスであったことになる。
だから、後者のアドバイスのほうが、多くの人の役に立つ、「真実」である、と言う人がいる。

でも、それはちょっと違う気がするのだ。
競い合うこと以上のモチベーションが、世界を良くするモチベーションが、あるだろうか。
あなたがレースを降りても、何人か引き連れてレースを降りても、トップ集団はレースをやめない。
仮に、ガチで走るひとが少なくなれば、レースそのものが消滅していまう。
レースはそこだけではなく、あちこちで開催されて、競争相手は世界中にいる。

だから、ともかく、レースに参加したら、死力をつくして、戦ってみよ、と言いたい。
スピードリミッターを外し、最高速でカーブに突っ込み、ギリギリのところで、ブレーキをおもいっきり蹴りこむ。

会社に入ったら、組織に属することになったら、それほどの意気で仕事をしてみろよ、と言いたい。
車とまったく同じで、あなたも、想像以上のチカラをもっている。
とことんガチで走ってみて、初めて、見えてくる可能性というものがあるのだ。


そして、もし、表彰台に上がれなかったら。
たしかに、入った会社が、どうしようもない、ブラック企業だったという場合もあるだろう。
どれほどがんばっても、追いつけない連中がいる場合もあるだろう。
しかし、それはそれで仕方がないではないか。
とことん走ってみたけど、表彰台に届かなかないのは、資質や運に恵まれなかったせいで、それは「あなた」のせいではなく、神様のせいだ。

そうやってがんばったひとたち、でも、表彰台に上がれなかった人たちに、僕は言いたいのだ。

タイムはそこそこだけど、コーナーでのドリフトの技は、一番だね! とか
君の愛車は、馬力はないけど、ほんとうにセクシーだね! とか
君のメカの知識は、いつもみんなを助けてくれたね! とか
いつもレースがうまくいくように、コマゴマとした準備を引き受けてくれて、ありがとう! とか。

 

ああ、もうすぐ、54才だけど、
もっと早く走りたいな!

で、きっと、表彰台にはあがれないけど、
誰かに、
「遅いけど、周回遅れになってから、うまいよね~ 早い車に道を譲ることでは、ピカイチだ!」
って言われたいものだ。