クリスマスシーズンの素敵な想い出(付録:Flikrで見つけた世界のハウスイルミネーション)
by Dystopos
今年も12月になった。
最近街に出ていないのだけど、たぶん、街はもうクリスマスムードなのであろう。
百貨店にいた19年間、12月は、クリスマスとお歳暮の最大商戦で、忙しく過ごした。
家庭用品売場にいた頃は、店頭での販売がめちゃくちゃ忙しく、いったん承りカウンターに入ってしまうと、並ばれたお客様を横目にカウンターを抜けるのが難しく、トイレを我慢して膀胱炎になってしまうスタッフもいた。
まるで千本ノックを受けているような毎日だった。
企画にいた時期は、12月は、ほぼ連日、お歳暮ギフトセンターか、おもちゃ売場での販売応援である。
子供たちやお父さんお母さんにおもちゃを売るのは、楽しい体験であった。
子供たちの喜ぶ顔を見ていると、こちらまで幸せな気分になるのである。
が、子供たちの一番人気ものは、売り切れになってしまうことも多く、そんなときは、こっちも切ない思いを噛み締めることになる。
お歳暮ギフトセンターでの販売は、かなり難しい。
というのも、各種の割引や、送料のあるなし、自社クレジットカードの値引きやら、株主の歩引き券やら、百貨店共通ギフト券やら、さまざまなルールがあり、その組み合わせによって、値段も違えば、レジ操作も異なるのである。
普段からギフトセンターに勤務していれば良いが、いつもは、「お歳暮ギフトセンターの企画、運営のチェック」などをデスクでしている身である。
それでなくても、久しぶりのお客様の前でどぎまぎしているのに、
「あっ、送料かかるの? じゃあ、こっちにしよ。で、これは、クール便とか、産地直送って書いてあるけど、一緒に送れる? 支払は、このカードでね。あっ、そうだ、こんなギフト券あるんだった、これから先に使いたいわ? そうそう、それに、株主歩引券ももってるんで、これも使ってね」
「・・・・・(汗が吹き出る)」
胸のバッチの上には「マネージャー」と書いてある。
助けを呼びにいくわけにはいかないのだ。
ときどき、見るからに怖そうな方も来る。
間が悪く、手があいていたら、責任者が目配せしてくる。
君はしっかりしてるから、と。
会社は、僕をろくに評価しないくせに、ほんとうはしっかりしているらしい。
わかっている。
こんなときだけ、頼られる運命なのだ。
唾をごくりと飲み込んで、「いらっしゃいませ」と接客にいく。
送り状の一覧には、見たことのある名前がずらりと並んでいる。
緊張が頂点に達する。
万一間違えたら・・・・
自分で連絡してお詫びし、お金や訂正した伝票の授受をしなれけばならない・・・・
まあ、ともかく、
とくに素敵な想い出はなくても、
今年もクリスマスシーズンがやってきて、お歳暮や年賀状の算段をしなければならない。
泣きたいような思い出がないことを感謝して、商売に、プライベートに、今年もがんばっていきましょう!
(付録 Flikrで見つけた、世界のハウスイルミネーション。Flikrのハウスイルミネーションの写真は、ほとんどがアメリカの写真。やっぱり、アメリカは豊かで、派手なことが好きですね! )
by manymeez
by eselqueso
by Ewan-M
by iriskh
by pugetsoundphotowakls
by patti haskins
by Aron Landry
by jojod-77
by mikkashar
by MacBeth
by Jo Naylor
■スイスから
by Kecho
■イギリスから
by Ian Wilson
by milknosugar