アメリカ版『マネーの虎』に出た「アンチファッショントレンド」のファッションブランドの試み
今年の秋か冬にはなんとかオープンしたいと思って新しいサイトの構想を練っているのだが、Incに面白いサイトが紹介されていた。
『Buck Maison』というメンズブランドなのだが、そのコンセプトは、「シンプルで、トレンドに左右されず、ずっと変わらないものが、もっともクールである」というものだ。
そのコンセプト通り、そこで販売されているのは、
無地のTシャツ 24ドル、28ドル
無地のヘンリーネックシャツ 48ドル
無地のオックスフォードシャツ 88ドルと98ドル
ジーンズ 135ドル
チノパン、ショートチノパン 135ドル、110ドル
帽子 139ドル、219ドル、249ドル
ベルト 72ドル
リンク先を見ていただければわかるように、すべて柄のない無地のアイテムである。また、見える部分には一切のブランドタグもついていないそうである。
価格は比較的高いが、すべてはアメリカ国内で作られているとのことだ。
2013年創業で、去年は30万ドル(約3600万円)の売上、今年(2015年)は50万ドル(約6000万円)になりそうだという。
顧客の38%は再オーダーしてくれているし、Instagramで拡散しており、新規顧客獲得コストはゼロに近いという。( Shark Tankのブログによる)
現在、話題になっているのは、アメリカ版の『マネーの虎』、『Shark Tank』に出演したからだ。
20万ドル(約2400万円)の出資を18パーセントの出資比率で求めたところ、ひとりの虎が、20万ドルを25パーセントの出資比率で出資し、加えて10万ドルまでの融資をするオファーした。
20パーセントを超える出資による出資者の影響を良しとしなかったらしく、創業者ふたりは、その提案を受け入れず、結局、ノ―マネーで終わっている。
ただし、Incの記事によると、番組出演の直後から売上が急伸したそうである。
まだ、出来たばかりで、せいぜい月商500万円程度のビジネスである。
しかも、変化の早いファッションビジネスにおいて、彼らの試みが本当にスケールアップするのかどうか、まだまだ見えない。
だが、創業者のふたりは、相当な手応えを感じているようである。
ともかく、様々な試みがやり尽くされたと思われる、ベーシックなファッション部門においても、アイディア次第でまだまだやりようがあるのだなと思わされた。
ご参考までに。