ICHIROYAのブログ

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男が公衆の面前で泣いても良い10の場面


by Arno Arno

 

先日、予期せぬひとの涙の涙を見た。
もっとも、涙とは無縁のかたと思っていたので、強く心を揺さぶられた。

で、今日は、そのひとの涙とは無縁なんだけど、「男が、公衆の面前で泣くこと」について、ちょっと、考えた。

そういえば、生まれてこのかた、いわゆる「公衆の面前」で、泣いたことはない。
ひとりで、テレビを見ていて、号泣したことは、何度かある。
誰かの前で泣いたこともあるような記憶が、ぼんやりとあるが、それはすでに霧の中ではっきり思い出せない。
衆目のなかで、泣くことが、期待されている、というか、許容されているときというものもある。
が、案外、あまのじゃくな僕は、期待されると泣けない性分のようだ。

このあいだ、長女が結婚式だったのだが、泣かなかった。
大学時代4年間をアイスホッケー漬けで暮らしたが、リーグ最終戦、優勝を逃した試合でも、 泣かなかった。
毎年、先輩たちがわんわん泣いているのを見ていたので、自分も泣くものと思っていたら、これっぽっちも涙は出てこなかった。

オレ様は、みんなの前では、泣かなかったぜ!
と思ったら、一回だけ、泣いたことがあることを思い出した。
おばあちゃんのお葬式だった。
お通夜かお葬式だかで、突然、号泣してしまった。
しかし、その時だけだ。

それはともかく、
おおむね、男だって、人前で、泣いてもいいじゃないか、と思う。

平家物語の時代、武士たちも、友の死を悼み、戦いの勝敗や作戦の成否を巡って、大いに泣いたようである。
それは、中世のヨーロッパの戦士・騎士たちのあいだでも同じだったようだ。

涙が愛情や優しさの証として、男女ともおいおい泣いたロマン主義の時代を経て、いつしか、涙は、女性的な好ましいもの、愛情の深さ、感受性の良さ、情動の強さをあらわすものとされ、それに比例するように、男性には不向きなもの、とみなされてきたようだ。(下記のサイト参照)
日本では、軍国主義の時代に、そういった傾向は、より強まっただろう。

でも、今は、どうだろう。
男が、公衆の面前で泣く、女性の前で泣く、ということは、より許容された社会になったような気がする。
娘たちの話を聞いていても、若い男たちは、昔より、よく泣く。
ような気がする。

欧米ではどうなんだろうと思い、ネットを見ていて、こんな記事をみつけた。

「 When Is It Okay for a Man to Cry?( 男が泣いても良いとき )」(The Art of Manliness ) 

 

これを読む限りでは、アメリカの事情も日本とはあまり変わらないようだ。
ヒラリー・クリントンが泣いたときは指導者としての適格性を問われたけど、ロムニー氏は、ニュース番組で何度も「choke up」(泣いて言葉に詰まる)しても、話題にもならなかった。
日本と同じように、かつてより男の涙は許容されているけど、時と場合による、ということのようだ。

上記の記事に、男が泣いても良いときとして、10のオケージョンがあげられている。
これを読んでいると、アメリカでも、日本でも、男の涙事情はほとんど変わらないのだな、と納得する。


◆現代の男が、公衆の面前で泣いてもよい10の場合 
 

 

1. 愛するひとに死なれたとき

 

2.愛するペットが死んだとき

 

3.はじめての子供が生まれたとき

 

4.プロポーズをして、相手がイエスと言ったとき

 

5.自分の結婚式

 

6. 人生で最初に手に入れた愛車がめちゃくちゃにされたとき

 

7. ひとびとのために自分の人生を投げうってがんばっているひとたちのサイトを見たとき

 

8.真に感動的な自分の体験を話しているとき

 

9.全身全霊を傾けてきたスポーツの最終戦

 

10.以下の映画を見たとき

 

  *「フィールド・オブ・ドリームス」「ショーシャンクの空に」「打撃王」

  *「Old Yeller」「アイアン・ジャイアント」「ライフ・イズ・ビューティフル

  *「プライベート・ライアン」「ルディ/涙のウイニング・ラン」「ブレイブハート」

  *「いまを生きる」「プライド 栄光への絆」「ワンス・アンド・フォーエバー」「グラディエーター」

  *「明日に向って撃て!」「チャンプ」「グローリー」「素晴らしき哉、人生!

 

なるほど。
このリストを読んで違和感があるのは、6の愛車に関するところと、映画のリストぐらいだ。
このリストの映画を見ているぐらいで泣いていたら、涙が足りなくなるぜ!


ちなみに、男が泣くべきではない7つの場合というリストも、この記事に書かれている。興味のあるかたは、サイトでどうぞ。


さあ、泣きたいことばかりの毎日が、きょうも続く。
心で泣いて、なるべく、笑って、
今日もがんばりますか!