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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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歯磨きと意志力と習慣の話~あなたは何分歯を磨いてますか?

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 みんな歯磨きってめんどくさいないんだろうか。
 僕が会社勤めでめちゃくちゃ長時間働いていたとき、ろくに歯磨きの時間がとれず、電動歯ブラシなどを買ってみたものの効果はなく、頻繁に虫歯はできるし、歯周病になって歯茎からの出血が続いていた。
 ちゃんと歯を磨いていれば歯医者にはいかなくてすみ、パンやリンゴをかじって血がついて嫌な気分になることもない。 
 それはわかっていた。
 それでも、洗面所の鏡の前に立って朝晩何分も歯を磨くのがめんどくさくて仕方がなかった。
 
 いつも読ませていただいているJames Clearさんが常々こういうことをおっしゃっている。

 何かを達成するためには、日々の「トレーニング」の習慣をつくって、その習慣を続けることがもっとも大事だ。
 いったん習慣になったら、それを続けるのは容易なことなので、やがては目標を達成することができる。
 モチベーション、やる気は揺らぐものなので、それを「トレーニング」の原動力にするのはやめよう。 

  
 そういえば、じつは僕も「歯と歯茎の健康」という目標をなんとか達成したのだけど、それはこんな風ななりゆきだった。
 ある時、歯医者さんに、「あなたは歯並びが悪いので、最低でも毎日1回、15分は丁寧に歯を磨かないと歯周病は治りませんよ」と言われた。
 いつもは「はいはい」という感じなのだけど、そのときは「歯がボロボロになって抜けていく」イメージが鮮明に頭をよぎり、その後に教えてくれた正しい歯の磨き方を真剣に聞いた。
 で、僕は考えた。
 男前でもナルシストでもなく何かやっていなければ気が済まない僕が毎夜15分鏡の前で歯を磨くのは無理だ。
 テレビを見ながらだったら磨ける。歯磨き粉さえつけなけば、テレビを見ながら磨くことだってできるはずだ。
 夜は何かをしながら、歯磨き粉をつけない歯ブラシで、歯医者さんに教えてもらったとおりに磨くことにした(刃先を歯と歯茎の間に斜めに入れて、小刻みに動かす。それを全体表裏ともする)。
 歯磨き粉の成分には歯の健康に良いものもあるそうなので、朝は時間をかけずに歯磨き粉をつけてさっと磨く。

 いや、もちろん、家族には不評だ。
 「映画見よ!」って言われたら、僕は歯ブラシを咥えたままでソファに座る。
 歯磨きが終わったら歯ブラシをそのあたりに置いてしまうこともあるので、もちろん嫁に叱られる。その歯ブラシは歯磨き粉こそついていないけど、洗ってもいなくて、僕の唾液で濡れたものなのだから、気持ち悪さにもほどがある。(いや、それはわかっているので、なるべく洗面所まで持って行って洗って片付けるようにしているのだが、ふと忘れてしまう時もあるのだ、ごめん!)

 理想的な歯磨きっていうのがどういうものかは、僕は歯医者さんではないのでわからない。
 でも、僕のこの汚い話のキモは、それが今では習慣になって、「意志力」あるいは「恐怖心」なしに歯磨きができるようになったということだ。
 そして、歯周病は完治し歯茎から血が出ることもないし、虫歯にもほとんどならない。
 もちろん、嫁や娘には迷惑をかけていると自覚しているので、その辺はさらに改善していきたいとは思っている。

 汚い話にもほどがあるとは思うのだが、たしかに、James Clearさんの主張を読むたびに、僕の「歯磨き成功体験」を思い出して納得するわけなのだ。
 「100才まで持つ
健康な歯と歯茎にする」という目標を掲げて、「毎日寝る前に10分歯を磨くこと」という張り紙を洗面所にしても、この目標は達成できなかった。
 「歯磨き粉をつけずにリビングのソファでくつろぎながら15分磨く」という習慣にしたから、歯周病が完治するほど充分長くそれを続けることができているのだと思う。
 やっぱり、「意志力」「やる気」よりも、それを無理なく続けることができるような「習慣」にすることが、遠い目標を達成するためにはもっともキクと思う。

 それにしても、汚い話ではある。
 James Clear氏は、ウェイトリフターでもあるので、ウエイトリフティングのトレーニングなどを例に出してそういうことを上手に説明されるのだが、僕は汚い歯ブラシの話かよ!

 こんな記事を書いていて、真面目に考えたこともある。
 事業主も大きく大きくなっていく人と、それなりに規模でとどまっている人がいる(←僕)。
 大きくするにはモチベーションと意志力が必要だ。リスクをはらないといけないし、嫌なこともしなければならない、また、人に多少の無理なこともお願いしなくてはならない。
 そう思うたびにココロが折れているのが僕のような人間のパターンなのだろう。
 でも、Clear氏の習慣の話を考えれば、こうも言えるかもしれない。
 遠くの大きな目標に向かった大きなジャンプだけではなく、日々の小さな改善の積み重ねも、遠くまで行くための大事な要素なのだ。
 どんな小さなものでも良いから、1日あるいは1周間にひとつ、業務・商売の改善を実行することを「習慣」とすれば、5年先の到達点は相当違っているに違いない。
 実際のところ、大きくなる人たちは、リスクも取っているけど、その土台にはそういった日々の改善の積み上げがあって、リスクにジャンプするだけの堅牢な足場ができているのだと思う。

 さあ、モチベーションが高いうちに、新しい「習慣」を始めましょうかね!

 

photo by Ludovic Sevennes