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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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それでも世界は変えられる~アラスカの犬ぞりレースに学べる大切なふたつのこと

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                        photo by Dana Orlosky


 アラスカの犬ぞりレースの話だ、と聞けばおそらくほとんどの人は先を読むのをやめて「戻る」ボタンを押してしまうだろう。
 でも、おそらくあなたをインスパイアする話なので、すこしお付き合いいただければ嬉しい。
 
 アラスカでもっとも人気のあるスポーツは、「アイディタロッド犬ぞりレース」と呼ばれるもので、16頭の犬の曵く犬ぞりを使い、約1700kmの距離を8日から15日かけて走る。地図を見てもらえば、その距離がどれほどのものかわかると思う。
 3月のはじめに行われるが、
リザードの吹き荒れるホワイトアウトの中や強風がひきおこすマイナス73度もの低温の中を走る。

 

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 かつてスノーモービルもなかった時代、冬場の一番の移動手段は犬そりであって、「アイディタロッド」と呼ばれる道も重要な交通網であった。たとえば、1925年にはノームの町でジフテリアの大流行がおこり血清が必要になった。血清を運んで何百人という人の命を救ったのは犬ぞりのリレーだったという。

 時代はかわり、犬ぞりは主要な交通手段ではなくなり、「アイディタロッド・トレイル」も見捨てられることとなった。

犬ぞりの伝統を残そうと立ち上がったのはひとりの女性だった 

  現在ではアラスカでもっとも人気のあるスポーツと言われる「アイディタロッド犬ぞりレース」だけど、犬ぞりと「アイディタロッド・トレイル」の歴史を残すためにレースをやろうと言い出したのは、ドロシー・G・ページさんという女性だった。彼女はひとりのマッシャー(犬ぞりをする人)を説得し、たったふたりで最初の「アイディタロッド犬ぞりレース」を開催したのだった。
 1967年のことだ。賞金を$25,000(200万円)用意したこともあってレースは注目を集め58チームの参加があり盛り上がった(距離は約40kmだった)。
 しかし、翌年は雪のため中止。その翌年は賞金はわずか$1,000しか用意できず、参加者も12チームに終わってしまった。
 その後、1972年にほかの人たちによってレースは多くのスポンサーを集め再開され、現在に至っている。
 
 つまり、現在のこのビッグイベントは、ひとりの無名の女性のアイディアから出発しているということだ。そして、彼女は兎にも角にも、それを始めた。うまく続けることはできなかったにしても、その種を自ら播いたのである。

■ひとりの女性が犬ぞりレースの常識を変えた

 さて、「アイディタロッド犬ぞりレース」には、もうひとり凄い女性がいる。
 スーザン・ブッチャーさんだ。
 犬ぞりレースの世界ではトップイベントである「アイディタロッド犬ぞりレース」には、世界最高峰の選手たちが集まる。
 そこで、3連勝を成し遂げたのが、スーザン・ブッチャーさんなのだ。 

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photo by Lindsey B

  
 これが彼女の戦績である。  

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  1986年から1988年まで3連覇し、その後も良い成績を残している。
 アラスカの猛者ばかりの中で、体力的には劣ると思われる彼女がなぜそんな成績を残せたのだろうか。
 そこには、大きな方法論の転換があった。

 彼女が活躍する以前のレースの常識は、「12時間走って12時間寝る」というものであった。つまり、明るい間に走って、夜は寝るという、普通に犬ぞりで長距離を走るならそうするだろうという方法だ。
 彼女はその方法に疑問を持ち、やりかたを変えた。
 4,5時間走って、4,5時間休む。昼夜関係なく。犬でも人間でも、長時間にわたって集中力を持続することはできない。適度なインターバルの休憩こそ、最高のパーフォーマンスの鍵だ、と考えたのである。
 彼女のこの方法は「犬ぞりレース」の常識を完全に塗り替えてしまった。

 多くの解説は不要だろう。
 やっぱり、何かをやりたいと思えばみずから動いてやる方法はあるはずだし、固定観念を取り払って考えてみれば、いままで考えられていなかったような方法だってみつかるかもしれないのだ。

*参考サイト
 Wiki  Susan Butcher   Iditarod Trail Sled Dog Race
 アイディタロッド犬ぞりレース
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