ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


従業員がいない『元銀行の建物を3年半かけて改装した本格喫茶店』(アメリカ)

f:id:yumejitsugen1:20140628075224p:plain

 
 僕が時々お世話になるドッグランは、夕方に行くとオーナーも従業も誰もいないときがある。
 オーナーが最後の入金を済ませるとさっさと帰ってしまい、あとは常連さん何人かがその場をしきっている。
 同じく小さなビジネスオーナーである僕にしたら、何か問題が起きたらどうするんだろうとちょっと心配になるが、オーナーさんは平気なようである。
 たぶん、毎日のように来ている常連さんとの絆、信頼感が半端なく、その客様との深い絆が営業面にも安定をもたらしているのだろう。
 まあ、しかし、それもよく知ったお客さま数人だけしかいない、短い時間だからできることだろう。

 普通は、すべてをお客様にまかせて、ビジネスがうまく回るとは考えられない。
 だけど、今朝、アメリカでそんな例をみつけてちょっとびっくりした。
 ノースダコタのVault Coffeeという喫茶店さんが行っているHonor System(信頼に基づくシステム)がそれだ。
 この喫茶店にはスタッフはいない。お客様は自分でコーヒーをいれたり、スナックをとったりして、コーヒータイムを楽しみ、自分で料金をおいて店を出る。
 完全に無人でカメラなどもない。
 逆に本や雑誌が置いてあり、土曜日の朝には映画も上映される。
 料金は現金だけでなく、クレジットカードやチェックでの支払いも可能だという。

 
 Vault Coffeeは小さなお店ではない。写真のように元銀行の建物を、オーナーのBrekke夫妻が3年半かけてコーヒーショップに改装したものであるという。

 
 そんな営業形態であるVault Coffeeショップだけど、店内は清潔に保たれ、しかも、売上は支払われるべき総合計金額より、15%多いのだという。
 地域の人たちがその店を愛し、オーナー夫妻の心意気を感じ、その存続を願っている証だろう。


 こころ温まる話ではないか。
 きっと、地域の仲間と休みの朝にそのVault Coffeeショップで飲むコーヒーは、格別の香りがするに違いない。

 

f:id:yumejitsugen1:20140628075305p:plain

f:id:yumejitsugen1:20140628075341p:plain


こちらの記事を参照しました(North Dakota's The Vault coffee shop operates on the honor system | Mail Online) 
Facebook
The Vault Coffee Shop & Bakery - Valley City, North Dakota - 喫茶店、アートギャラリー | Facebook