ICHIROYAのブログ

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「賢くなる薬」にすがる「賢くない」アメリカの学生たち(「スマートドラッグ」に注意)

アメリカでスマートドラッグ、「賢くなる薬」が流行っているらしい。
薬を飲んだだけで、賢くなるのなら、誰だって試したくなる。
日本でも「スマートドラッグ」という言葉が一般的になりつつあり、個人輸入したりするひとも出てきているようだ。
ちょっと、気になっていたのだけど、今日、アメリカで起きていることをわかりやすく説明したインフォグラフィックをみつけたので、紹介したい。

原文はこちら

「スマートドラッグ」は、広義では栄養系やサプリメントなども含まれており、その範囲ではさほど問題はないが(効果も怪しいらしいが)、狭義の医薬品の意味で用いる時は、注意が必要だ。
処方箋医薬品に当たるものは、処方箋が必要だ。
個人輸入も可能だけど、日本では 覚せい剤取締法により覚せい剤に指定されているものもある。

 
しかも、アメリカでもっとも流行っているものは、アンフェタミン(日本では覚せい剤指定)を含むもののようで、それが上記のインフォグラフィックスにあるように、学生の間で乱用されて、大きな問題になっているのである。

 
「スマートドラッグ」については、Wikiのページに詳しい
いくら注意を促しても、アメリカで流行れば、日本でも流行る可能性がある。
くれぐれも、正しい知識を持って欲しい。

 
 やっぱり、賢くなる薬なんて、うまい話は存在しないようである。

 
以下、上記のインフォグフィックスの訳出。

 

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スマートドラッグってなに?
ナルコレプシー(発作性睡眠)やADHD(多動性障害)に処方されるStimulant( 中枢神経を興奮させ覚醒作用をもたらす向精神薬の種類の総称 ~ Wikiより)。
テスト期間中、大学生や高校生が長い時間起きていて勉強するために乱用されている。

 

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処方薬として
最初に、アデロール(アンフェタミン~
日本では覚せい剤取締法で覚せい剤 として指定されている)をみてみる。
ADHD(やADDー
多動症候群)患者の注意力を高め、衝動性を抑える。ナルコレプシーの発作も抑制する。
Stimulantは神経伝達物質を増加させ、バランスをとる効果がある。
ADHDおよびADDと診断される生徒は、全体の7%


 

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3000人に1人のアメリカ人がナルコプレシー

 

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医師の処方によったとしても副作用が起こりうる

*発作
視力障害
食欲減退
睡眠障害
不整脈
鬱病
震え
*けいれん
幻覚

 

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乱用の実態

*アメリカの大学生の7%は処方によらないStimulantの服用を経験している
*ケンタッキー大学では
10人のうち3人が、Stimulantを使用したと認めている
*錠剤ひとつあたり2ドルから5ドルで売買されている
*4人のうち1人の大学生は、知人からStimulantをくれないかと頼まれたことがある
*大学生のうち30%は、Stimulantをほかの学生に売ったことがある。

 

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アデロールの歴史

1996年 ADHDおよびADDの薬として発明、パテントがとられる
2001年 アデロールXRがカプセルで販売される
2005年 イラク戦争下の現役兵士に多数処方される
2010年 処方が10倍になり、国防総省はアデロールに3900万ドルを費やす
2010年 1800万の処方がアメリカ全土で行われ、その使用方法に疑問が呈される。処方にライセンスが導入され、処方は少し下火になる
2012年 過多な使用のため薬が不足する事態となり、議会は材料であるアンフェタミンの製造に規制をかける  
2013年夏 上院議員Chuck Shumer氏がニューヨークの大学で、一度に処方できる薬の上限を決めること、ADHDかADDの診断歴のあるものだけに処方すること、学生たちを啓蒙することを求めた
現在 多くの製薬会社が、薬を作り、またジェネリック薬もつくり、アンフェタミンの製造上限が緩和されるのを待っている。もしDEAがそれを認めたら、ジェネリックのために、薬はさらに安くなるだろう

 

 

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麻薬への入り口か?

たくさんの研究が、Stimulantの乱用が、ほかのさらに悪いものの乱用につながっていると指摘している。
スマートドラッグを過去1年に乱用していた学生の90%はアルコールにも依存していた。

 

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違法なスマートドラッグを服用しているものは、ほかの違法薬物を利用している場合が多い

*マリファナ 79.9%(服用者)  27.2%(非服用者)
*コカイン  
28.9%(服用者)  3.6%(非服用者)
トランキライザー 
24.5%(服用者)  3%(非服用者)
*鎮痛剤 
44.9%(服用者)  8.7%(非服用者)

 

 

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違法なスマートドラッグを過去1年に使用したことのある学生とそうでない学生の比較:アルコール依存について

*過去1ヶ月にアルコールを飲んだ 95.4%(服用者)  63%(非服用者)
*過去1ヶ月に大量飲酒した 89.5%(服用者)  41.4%(非服用者)
過去1ヶ月に恒常的に飲酒している 55.2%(服用者)  15.6%(非服用者)