ICHIROYAのブログ

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経営者を含むすべてのビジネスマンに漫画『マネーの拳』おすすめです!

マネーの拳(1) (ビッグコミックス)

マネーの拳(1) (ビッグコミックス)

 

 
 久しぶりに漫画を全巻読んだ。
 『ドラゴン桜』で有名な三田紀房氏の『マネーの拳』12巻である。
 『ドラゴン桜』は受検勉強の指南書のような漫画であるが、『マネーの拳』のほうは会社経営者とはどういうものかということを、三田紀房氏独特の表現で伝えるものになっている。
 三田紀房氏の漫画は、いつも、登場人物たちの真の動機や闇をもリアルに描く。
 それが、起業から大きく成長していく企業を通して描かれているのだから、面白くないはずがない。
 小さいながらも経営者である僕には耳に痛い話満載で、とても勉強になったし、人間というものをこういう洞察力で見るのかと、とても感心した。

 人には光と闇があるように、会社にも光の部分と闇の部分がある。それを含めて、それでも、企業というものの存在意義は、「ひとりでも多くの人を雇い、ひとりでも多くの人を幸せにすること」であるという三田氏の主張はその通りであると思う。
 先日紹介した、川野雅之氏の本にも「企業の存在意義とは次の2点をおいて他にありません。①納税を増やす、②従業員の数と報酬を増やす」とあった。
 
 たしかにその通りだと思うが、その際、もっとも難しいのは、「従業員を幸せにしつつ」その数を急速に伸ばすということだと思う。従業員をたくさん雇って、彼らを厳しい販売現場に放り込んで、激しいプレッシャーをかけ、何割かは脱落させながら、また多くの従業員を雇う。そういう方法で大きくなる会社もあると思うが、その場合は、三田氏や川野氏の言う、「人を幸せにする」を実現しているといえるのだろうか。
 企業の成長には、そのあたりの力加減もかなり難しいように思える。

 ところで、『マネーの拳』を読んで、ひとつすっきりしたことがある。
 ビジネスの方向性や自分の時間の使い方で迷った時、なにを基準に判断すべきかということだ。
 そういう時、ついつい、外から自分がどう見えるか、自分を大きく見せたいということから判断してしまいがちなような気がする。
 しかし、結局のところ、僕はこういう判断基準を持てば良いのだなと、漫画の主人公の生き様を見ていて、再認識した。
 
 つまり、


 現在、未来を通して、より多くの人に幸せを届けることをできる道を選ぶ。
 自分の能力が、もっとも、効率的に人のために使える道を選ぶ。
 ビジネスだけでなく、書くことや僕のすべての活動、行動を通して、もっとも多くの人の役に立てる道を選ぶ。
 そのためには、あきらめなければならないものもあるし、誰かの期待には応えることができないかもしれないが、残り時間は少ない。勇気をもって、その道を選ぶ。