デザイナーをどうやって探すべきか
じつは、秋にでも、新しい着物のサイトをつくろうとして、動いている。
一応、夢は大きいのだけど、かなりの試行錯誤が予想されるので、ちょっとまだ書かないでおこうと思う。
それで、色々と解決すべき課題があるのだけど、もっとも大きな課題は、デザインに関するものだ。
何度か紹介した、大塚呉服店さんは、ブログでどうやってその素晴らしい店舗をつくったかということを紹介してくださっているのだが(まだ途中)、店主の大塚さんがその店をつくられた時に、もっとも大切にされたことは、デザイナーさんのトータルなコントロールで、店舗が発信するものを先鋭化させるということのようだ。
呉服業界の人は、デザイナーの大切さをわかっていない人がほとんどだ、とおっしゃっておられたが、たしかにそうなのかもしれない、と思っている。
呉服がファッションであれば、ファッション業界のような人たち、つまり、みずからおしゃれで、スーツにしても最新のスタイルのスーツを着て、ネクタイや髪型にこるような人たちが多いはずだ。
呉服が資産のようなものなら、不動産を扱うような人たち、あまり流行に関係のない地味なスーツやネクタイをして、安心感を与えることが第一のようなスタイルをしている人が多いはずだ。
どうやら、呉服の業界には、後者の人が多いような気がする。
もちろん、それは僕も含めてであり、「僕がおしゃれさんである」と言ってくれるひとは少ないと思う。いや、ポール・スミスのシャツを着たり、シルバーアクセサリーをつけてみたりと、努力はしているのだが、やっぱり、後者の人間のような気がするのだ。
さて、新しい着物のサイトをつくるにあたって、大塚さんのおっしゃるデザインをどうしようかと、とても悩んでいる。
高額品を売るのではなく、ファッションとしての着物(素材はポリエステル中心で低価格のもの)を売るのだがから、大塚さんのおっしゃる、デザインの統一性がとても重要になってくると思うのだ。
そして、それは僕にできないことがわかっているのだから、デザイナーの誰かにそれをやってもらわなければならない。
大塚さんの示唆によると、ビジネスのコンセプトからデザイナーを交えて練り、ロゴやサイトデザインはもちろんのこと、商品選択から商品写真などにいたるまで、そのデザイナーの目を通した、一貫した表現が必要があるという。
大塚呉服店さんの店舗を見れば、そうやって大塚さんたちが達成したことは一目瞭然なのだが、僕にはまだ大きなクエスチョンが残っている。
僕はどうやってそのデザイナーを探すべきか。
いったいそのデザイナーさんにいくらお支払いすべきか。
あるいは、デザイナーさんを雇い入れるべきか。
そして、そのデザイナーさんとの「結婚」のような幸せな連携と信頼は、どうやって育てるべきか。
僕はそこんとこ、悩みながら、大塚さんのブログの「大塚呉服店物語」の進行を今か今かと待っているのだ。
大塚さん、そこんとこ、よろしくおねがいしますよ。
ひょっとして、うちの麦に、デザイナーとしての勉強をさせるのが、遠いようでも近道かなと思ったりして。
写真は、最近の麦のコーディネートの一例。
悩みはつきない。