ビジネスパーソンに必要な「正しい勇気を育てる」ということ
「やれるもんなら、やってみろ」
友人のシゲタくんは、そう言ったのです。
「ええねんな、ほんまにやったるぞ。4、5人呼んで、帰り道でボコボコにしたるからな」
「だから、やってみろ」
それがいつだったか、はっきりとは覚えていません。おそらく中学1年生のころです。僕は生まれてはじめて、「勇気」というものを、この目で見たのでした。
「ボコボコにしたる」とシゲタくんに凄んだのは、Aくんという男の子でした。Aくんは、そんなセリフが似合うような格好に変身してしまっていまし た。額に剃りこみを入れ、前髪をリーゼントにし、太いズボンをはき、精一杯、足と胸を広げてシゲタくんを睨んでいました。悪い友達ができて、Aくんは変 わってしまったのです。
そのときの言い合いの原因がどんなことだったかは覚えていません。些細なことで、シゲタくんにしても「まあいいか」と聞き流せるようなことだったように思います。
しかし、シゲタくんは、Aくんの暴力を背景とした脅しに決然と立ち向かって、挑発までしたのです。
僕はシゲタくんの勇気に驚きました。
僕には、とてもそんな勇気はありませんでした。
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*この記事は”学生・新社会人のための情報サイト【FRETTY】”に寄稿させていただいたフレッシャーズへ向けたメッセージです。
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