「新年の計」の80~90%が挫折に終わるそうです。あなたは大丈夫?
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あれ、やっただろうか?
あれ、そう、「新年の計(は元旦にあり)」というやつである。
ひょっとしたら、もう、即効で挫折したわ、あっはっは!っていう猛者もおられるかも。
ところで、この「新年の計」というのは、おそらく全人類に共通の癖みたいなものらしく、たとえばアメリカでは「New Year's Solutions」と呼ばれ、おおよそ半数のアメリカ人がなにかを決心しているらしい。
そして、さまざまな調査があるようだが、おおむね80~90%の「新年の計」は脆くも挫折しているらしい。
その数値が僕らにもあてはまるとしたら、いま、これを読んでくださっている方の半数は「新年の計」をたてて、しかも、ほとんどの人が、遅かれ早かれ失敗するということになる。
そういう状況なので、海外でも、「新年の計を挫折させないためにはどうしたら良いのか」という記事が目につく。
いつも読んでいるJames Clear さんの記事とか、こんな記事とかである。
みなさんの仰っていることはだいたい似ていて、人間の脳というのは、構造的に「新年の計」を立ててそれを実行したり、新しい習慣をつくることに不向きにできているので、普通はそういうものは失敗に終わる。それは、意志力が弱いからではなく、続くような目標設定と仕組みが整っていないからである。
そこで、
1.ひとつに絞る。大きな目標を立てすぎない。
「貯金を100万円増やし、体重を10キロ落とし、本を50冊読むことを、今年の目標にしよう!」
いや、それは欲張りすぎでしょう。
どれか、もっとも、自分を変えてくれそうなもの、たとえば「本を50冊読む」ことに絞る。さらに、50冊が大きすぎないか、本当に実現可能か検討する。
2.目標でなく、習慣にすることに注意を払う
「今年は、本を50冊読む」という目標は、ちょっと大きすぎるかもしれないので数を減らしてもいいし、「朝の通勤電車では必ず本を読む」という習慣を目標にしたほうが達成しやすいかもしれない。
結果的には同じ程度の量を読めることになるなら、毎日の小さな習慣にブレークダウンして、それを続けるようにしたほうが、達成しやすい。
3.それがしやすい環境に変える
「朝の通勤電車で必ず本を読む」ということを習慣にしようとしたら、満員電車では読みにくいので座れるような電車に乗るとか、スマホやタブレットにダウンロードしておいて、状況に左右されずに読めるようにしておくとか、環境を変えたほうがよい。
環境を変えないと、元の木阿弥になってしまう。
4.誰かに言う、どこかに書く
なんでもそうだけど、「もう宣言しちゃったしな」というのは、たしかに効く。
ところで、僕のおすすめの、「新年の計」は(おい!そんなもの、人にすすめるものかよ?!)、「毎日書く」ことだ。
もう、3年近く、毎日文章を書いているのだけど、その経験はこんな感じ。
グラフの曲線が下に向かうほど、真実と思えるものに近いとする(あくまで、おおざっぱなイメージ)。書き続けていると(グラフ右軸:時間)、書いたあとで思索が深くなったり、その後に読んだもので、すこし前のは間違っていたなと感じることが多くなる。
もちろん、間違えてはいなかったなと思うものもあるし、間違えてはいないけど、もっと良い表現にたどりつくこともある。
で、間違いもしながらだが、だんだんと、自分が正しいと思うことに近づいていくような気がする。
その時に、いったん書いて自分の中で整理がついたことについては、その前の段階に戻ってしまうことはない。グラフで言うと、黒い横線のような、間違いの天井みたいなものができて、そこから上には戻らずにすむような感じである。
書くものの真実の深さっていうのは、ちょっとづつしか深まらないけど(赤い横線)、その振幅の幅が減っていく、そんな感覚がある。
あ~~なんだか、めっちゃざっくりした話なので、突っ込まないで。あくまで、イメージ。
さて、それをブログなどで公開するかしないかは別として、毎日書くことをおすすめしたいのだけど、海外のサイトで、750 Words.comというのがあり、このサイトでは、非公開の文章を750語、毎日続けて書く、それをお互いにモチベートしあいながらやれるようになっている。
このサイトを試してみたら、日本語の文章入力もできるけれど、750語が自動計算されうるので(空白で一語を読み取る)、うまく参加できない。
日本語でもこんなサイトがあればいいんだけどなあ。現在、参加者2274人ということは、あまり人気ないのかな。
まあ、ともかく、自分を変える一年にしたいものですね!
750Words.comはこんな感じ。楽しそうですよ!はてなさんか、だれか、日本語でつくって!