和田一郎の長女、祥子です。
大阪から山梨へ嫁ぎました。
現在、主人と娘、そして主人のおじいちゃん、おばあちゃんと、同居しています。
1世代とばした2世帯同居の生活です。
最近、言葉が出始めた1歳の娘、いちの。
中でも「ばあば」がブーム。
お母さん、ママとも呼ばれたことないのに。
ばあばを呼ぶのはもちろん、写真でも絵でも、
人の顔をみれば「ばあば」。
お札の樋口一葉をみて、ばあば。
お母さんの写真(つまり私)みて、ばあば。
市長さん(ごく普通のおじさん)のポスターみて、ばあば。
ばあばのオンパレードです。
一度も呼ばれたことのない母、私、ジェラシー感じます。
一緒に雑誌なんか見れば、ばあばのオンパレードです。
「くっく」(靴)、ばあば、「わんわん」、ばあば。
「にゃー」、ばあば、「きき」(キティ)、ばあば。
私もママと教えるのは諦めて、ばあばに言います。
「最近、何見てもばあばって言いますよね~」
「ね、いちの、これだーれ?」
無意識に手近にあった、ぴっちぴちのモデルの写真を
指差しながら言いました。
当然の「ばあば」の流れ。
「・・・。」
そこでいちの、まさかのガン無視。
『そこはばあばでいいでしょ!!』
と心で叫びながらもさらっと次のページへ。
「ばあばっ!!」
はっきりといちのが言ったその視線の先には、
ひょっとこのお面。
ギャルはダメで、ひょっとこはいいんかい!!
ちょっとこのしょうもないジェラシーの熱が冷めた出来事でした。
(絵:ワダショウコ)