「インフルエンサー」という言葉は、普段からインターネットに接しているひとには、よく理解された言葉だと思う。要はネット上で影響力の大きい人たちのことを指す言葉で、その人たちの発信力、情報の電波力が桁外れに大きいので、世論に影響を与えたり商品・サービスの売れ行きを左右したりする。
そういう人たちは、たとえば、Twitterでは数多くのフォロアーがいて、その発言がRT(共有)されて広がっていく。その多くは現実の社会でも有名人だけど、一般的にはあまり知られていないけど、ネットの中での影響力が大きな人もいる。
インフルエンサーとしての強さ、つまり、ネットの中での影響力の大きさは、twitterのフォロアー数がひとつの大きな目安となるけれど、twitterのフォロアー数というのはあてにならない場合もある。すでにご存じの方が多いだろうけど、Klout(クラウト)というサービスはTwitterやFacebookなどのフォロアー数、RT数、Share数などの様々なアクションを解析して、点数化している。海外ではすでに120以上の企業に導入されており、個人のオンライン上の影響力のみならず、「個人のブランド力」の指標となりつつあるとの指摘もある。
*こちらがKloutのサイト。サインインして、ご自分のKloutの得点を見てみられても面白い。この記事によると(Klout CEOの話として紹介されている)、平均はだいたい41点。もし50点以上あれば、あなたは優れたコンテンツ発信者。60点、70点以上のゾーンには、非常にアクティヴなコンテンツのクリエイターがいる、とのことだ。
ところで、ごく稀に、そういったインフルエンサーと思われるかたが、僕の記事を紹介してくださる場合があって、そういった人たちのKloutの点数ってどうなんだろうと思って調べてみた。下記のかたがたまたま僕の記事をTwitterやブログで紹介してくださったとき、突然アクセス数が跳ね上がり、あとで調べてみて紹介してくださったことがわかった。
アルファブロガーのやまもといちろうさん(ありがとうございます!)
Klout点数68点。
作家・ジャーナリストの佐々木俊尚さん(ありがとうございます!)
Klout点数75点!
漫画家の西原理恵子さん(ありがとうございます!)
Klout点数64点。
このKloutの評価が、それぞれの個人のブランド力を計る一般的な基準のようなものになってしまう怖さについては、今は語らない。
それはさておき、ネットにアクセスする多くの人たちは、インフルエンサーになりたい、もしくは、インフルエンサーになれないまでも、インフルエンサーに自分の発言を読んでもらいたい、紹介してもらいたいと思っていることと思う。
今朝みつけたこのページに、インフルエンサーに自分の発言を取り上げてもらうために必要なことは何か、簡潔にまとめてあり、示唆に富む内容だったので、ホワイトボードに書きだされた要点を翻訳してみた。
Twitterのフォロアー数を増やすためにどうすればよいのかとか、はてなブックマークのホットエントリーに載せるためにはどうしたらよいのかとか、様々なノウハウについて議論されているけど、この記事を読んで感じることは、やっぱり、結局のところ、「誰かのためになる」内容の発言なり記事を丁寧に書き続ける、それを誰かがみつけてくれる、そしてそれがいつかインフルエンサーの目にとまる、ということしか、本質的にネットのなかでの影響力をます方法はないのだろうと思うのだ。
では、こころして以下のリストをお読みください。
インフルエンサーがあなたの発言をシェアする理由
1)あなたと個人的に知り合いだから
2)あなたの記事を紹介することで、インフルエンサーたち自身が素晴らしい人間にみえるから
3)その記事をシェアすることによって、自身の発言がより広範囲に広まると思われるから
4)あなたの記事そのものが、インフルエンサーが伝えたいと思っているような内容そのものだから
5)あなたの記事が、インフルエンサーたちの主張や確信を、補強したり信頼性をます内容だから