「営業だけはやめておけ」vs「営業でがんばってみろ」 あなたはどちらのタイプの親ですか?
以前にも書いたが、僕はトップセールスマン、一流の営業マンに強い憧れを抱いている。
セールスと言えば、僕自身は百貨店の食器売場とウェッブショップの経験しかなく、営業の方々の汗と涙と悔しさと喜びをほとんど知らない。
マネージャーがいわば全人格をかけた戦いであるように、セールスも自らの全存在を賭けた戦いなのに違いない。
そして、特別の技術力やブランドをもつ会社でない限り、ほとんどの会社が営業マンのチカラで成り立っている。
僕の50年の人生は、おおむね、営業という最も苦しく、最も得るものも大きい沃野を避けてきたと言っても良いかと思う。
それは、親から、口を酸っぱくして、「営業だけはしんどいからやめておけ」と言われて育ったことも影響しているかもしれない。
親にすれば、僕という人間が、とても営業で勝ち抜いてモノになる資質はない、と見抜いていたのだろう。
だけど、親によっては、「営業からやれ!」「自分のチカラを試してみろ!」「お客様に人間を磨いてもらえ!」と子供に営業マンになることをすすめるひともいるだろう。
そういう風に言える親は、そもそも、営業で勝ち抜くDNAを持っているから、そう言えるのかもしれない、と思ったりする。
そうして、誇りをもって営業に飛び込んでいけるワカモノは素晴らしい。
ひょっとしたら、親のその見解の違いは、子供のその後の人生のなりゆきに大きな違いをもたらすのではないか、と思えてきた。
あなたは、自分の子供に営業を勧めますか?
それとも、営業だけはやめておけと言いますか?
ところで、以前の記事「上司・社長が従業員に隠している9つの真実」で紹介したGeoffrey Jamesさんが、「トップセールスマンの人生の10の流儀」という記事で、トップセールスマンに共有する考え方をまとめておられる。
1400の共有を得た人気記事だが、まだ日本で紹介されていないようなので、訳出してみた。
僕にはセールスマンの経験がないのでほんとうのところはわからないが、もし、これが本当にトップセールスマンに共通する流儀なら、やっぱり、セールスという仕事は人格を磨く素晴らしいものと思うのだ。
(1)自分の仕事、人生、会社、顧客、そして競争相手にすらポジティブな態度をとり続ける
(2)どんなものであれ、頭の中を手がかりで一杯にしているので、いつも次の展開を考えられる
(3)セールスの手がかり、チャンスが手に余るほど多くある時は、同僚のセールスマンにそれを与えている
(4)以前のお客様を定期的に訪れて、その時の買い物にいまでも満足してくれているか確かめている
(5)毎日、セールススキルやビジネスの知識、個人の成長につながる、少なくともひとつの行動をおこしている
(6)毎日、たんに急ぐ仕事から始めるのではなく、最も重要な仕事は何かを考えて優先順位をつけている
(7)ポジティブな態度は健康に立脚していることがわかっているので、自分の身体の健康状態についてできる限り気を配っている
(8)会社は販売によって成り立っているということを理解していない愚かな人々も許すことにしている
(9)顧客がほんとうに必要としている、正しいものを買えるように、手助けする。それが自分が売っているものではないとしても
(10)自分の時間とお金のいくぶんかを恵まれないひとに与えることにしている。それはほんとうに成功しているひとがやっていることだから
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