ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


75年間連れ添った妻に先立たれて・・・(号泣必至の物語)

f:id:yumejitsugen1:20130827071719j:plain

 

私は、96才だ。
75年間、連れ添った妻を亡くした。
ローレインは、最高に素敵な女性だった。

私は、ひとりで、ソファに座って、庭を見ていた。
そして、生まれてはじめて、詩を書いた。
ローレインのことを書いた詩だ。

つまらない、短い詩だ。
そんなことは、わかっていた。

だけど、せめて誰か、ひとりに、
せめて、誰かひとりでもいいから、読んでもらいたかった。

ちょうど、そのとき、地元の新聞に載っていた、シンガー・ソングライターコンテストの募集広告が目にとまった。

私は、その詩を、手近にあった大きなマニラ封筒に入れて、送った。
その募集要項には、自演したビデオを同封するようにと、書いてあったのは知っていた。
でも、私には、メロディは作れないし、歌えない。

落選するのはわかっていた。
笑われて、終わり。

でも、少なくとも、ひとり、誰かひとりには読んでもらえる。
それで、十分だった。

だから、驚いた。
ジェイコブと名乗る主催者の男性が、
電話の向こうで、私の詩が、当選したと言ったのだ。
何度も聞き返したが、たしかに、そう言ったのだ。

からかわれていると思った。
96才の高齢者を嘲笑っているのだと。
でも、本当だった。

もう枯れ果てたと思った涙が、溢れ出てきた。
彼は、私の詩を素晴らしいと褒めてくれ、曲をつけて歌にしてくれるという。

そして、その歌が、いま、ネットで販売されているらしい。
200人以上のひとが、すでに、その曲を買ってくれたという。

人生ではじめて書いた、つまらない詩だ。
でも、ローレイン。
この歌のおかげで、
それをみんなが聞いてくれるおかげで、
私の気持ちが、天国にいるお前に、
もっと、もっと、伝わるような気がするんだ。

ありがとう。
ジェイコブさん。
ありがとう、みなさん。
そして、素晴らしい75年間を、ありがとう、ローレイン。


‘Oh Sweet Lorraine
I wish we could do
The good times
All over again

Oh sweet Lorraine
Life only goes around
Once
But never again

Oh sweet Lorraine
I wish we could do
All the good times all over
Again

My memories will always
Linger on
Oh sweet Lorraine

The memories will
Always linger on




(Ichiro 訳)

愛するローレイン
君とともに過ごした素晴らしい時間を
すべてもう一度やり直せたら

愛するローレイン
人生は巡る
たった一度だけ
けっして、二度目はない

愛するローレイン
すべてもう一度やり直せたら

私の思い出は、いつも君とともに
君との思い出は、いつも私のそばに



*いま、フェイスブックやニュースで話題になっている実話をもとに、文章にしました。元記事はこちらです。