お腹が出てきた。
座ったとき、お腹が、ベルトに乗って、なんだか苦しい。
ちょっと、油断すると、こうなってしまうのだ。
そもそも、犬の散歩以外はほとんど動かない省エネ生活なので、エネルギーはあんまり要らない。
運動しないのなら、食べなきゃいいのだ。
わかっちゃいる。
だけど、小腹が空いたら、ついつい、スタッフのみんながつまめるようにおいてある、ハッピーターンやらキットカットやらを、バリバリ食べてしまうのである。
最近、テレビで見て、イタク納得したことがある。
小さな子どもをお菓子とともに、部屋に残す。
食べちゃだめだよ、食べなかったら、ご褒美あげるね、と言い残して。
それの実験で、我慢できた子と我慢できなかった子のその後を追いかけたところ、我慢できた子はおとなになって成功している率が高く、我慢できなかった子は、問題を起こすおとなになっている率が高かったという。
あまりに、イタイ実験ではないか。
人生を豊かに生きる肝心カナメは、やっぱり「刹那の欲求を我慢する」こと、なのだ。
で、はい、僕は、刹那の欲求を我慢できない子です。
僕の人生が、荘厳な高みに至りそうにないのは、それが原因です。
お腹を見ればわかります。
ところで、今朝、こんなニュースをみつけた。
*ロシアの女性科学者ベルーガ・イルカと氷点下の海でハダカで泳いで触れ合う
(Pricess of whales: How a naked female scientist tries to tame belugas in the freezing Arctic )
いやあ、びっくりした!
このニュースサイトには、ナタリア博士が全裸で、ベルーガ・イルカと泳いでいる写真が、何枚も掲載されている。
なぜ、ハダカか、というと、ナタリア博士によると、ベルーガ・イルカは、ウェットスーツなどの人工物の接触を嫌うから、ということらしい。
水の温度は、マイナス1.5度、でっせ!
(*ちょっと、セクシーな写真なので、思わず、照れ隠しに、おっさん口調になってしまった。)
しかも、彼女はヨガの訓練もしていて、10分以上、潜れる、というのだ。
ムツゴロウさん顔負けの、根性の座った女性科学者ではないか!
ああ、僕が、大昔の夢の通り、海洋学者になっていたら、ハダカで氷点下の海に飛び込むことができただろうか。
絶対、ムリ。
しょせん、彼女は、僕とは違うグループの人間なのだ。
子供の頃、我慢できた子のグループにいたに違いない。
だって、それが証拠に、彼女のお腹は、ぜんぜん、出ていないのだった。