ICHIROYAのブログ

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愛するひとのために、料理をつくるというのは、こういうこと?!




そういえば、まだ新婚気分のとき、共働きで、僕が料理をつくって、嫁の帰りを待っていたことがある。


大学時代、探偵から測量、ケンタッキーフライドチキンまで、いろんなバイトをやり、喫茶店、というか、パブで、料理をしていたこともある。
その店は河原町通にあったちょっと洒落た店で、オーナーは、夜は、バイトに店を任せて帰ってしまう。
オーナーが帰ってしまうと、バイト2,3人のみで店をまわすのだが、キッチンに入って料理もする。


たいしてメニューがあるわけではない。
オーナーの自慢は、カレーで、たしかに、カレーの仕込みには、時間をかけた。
鶏ガラを買ってきて、大きな鍋にぶち込んで、炒めてドロドロになった玉ねぎを放り込む。そのまま、1日か2日煮込む。
いや、玉ねぎは後だっけな?
とにかく、オーナーが店の売りというだけのことはあって、手間をかけていたし、実際、美味しかった。
ただし、バイト連中がすることなので、たまに、火を消すのを忘れて焦がしてしまい、オーナーに内緒で、こっそり処分して、一から作りなおしたことは、一度や二度ではない。


カレーに次ぐ自慢は、スパゲッティーで、マッシュルームスパゲッティーとか、ベーコンスパゲッティーとか数種類あった。
こちらは簡単で、具材を切って用意しておいて、注文があったら、その具材を一緒に炒めて終了。
慣れとは怖いもので、僕もバイト仲間も、フライパン返しなどはお手のもの、ある程度注文が殺到しても、うまく処理した。
ただし、スパゲッティーは、味付けはすべて同じ。
マッシュルームスパゲッティーの注文が来れば、数種類用意している具材をすべて加えて、そのうち、マッシュルームだけ多い目に足す、ベーコンスパゲッティーの注文が来れば、同じくすべて加えて、ベーコンだけ多い目に足す。
僕を含めバイト連中は、具材が多いほど美味そうと思っているので、ついついどの具材も多くなる。
そして、出来上がったマッシュルームスパゲッティーとベーコンスパゲッティは、見た目も、味も、ほぼ、同じものになってしまうのだ。
そんなわけで、ひとつのテーブルから、複数のスパゲッティーの注文が来たときは、テーブルに運ぶスタッフに、「これは、マッシュルームスパゲッティーやし!」と、くれぐれも、きつく言わないと辻褄があわなくなってしまうのだった。


そんなわけで、オレは、料理だってできるんだぜ!っていうのが、結構、自慢だった。
そして、たしかに、何回か、嫁のために、スパゲッティーをつくった。


しかし、包丁を持たなくなって、きっと、二十数年になる。
毎朝、もこみち君のMoco's キッチンを見ながら、時々、思う。
いや、オレだって、包丁もフライパンも、プロ並みの手並みだったんですけど、って。
じつのところ、結婚後、急速に料理熱が冷めたのには、理由があるのだ。
バイトでやってみたように、やってみたら、全然、同じようにできない。
何が違うって言って、コンロの火力が全然違うのだ。
そのせいで、全然、料理が楽しくないのだ。
やっぱり、プロ級の腕には、プロ級の厨房設備が必要なのだ!


とかなんとか言って、二十数年。
また、料理してみよかな。
上に貼ったアニメ見てたら、ちょっと、また、料理してみたくなってきた。


そうだね、きっと、愛するひとたちのために、料理をするって、きっと、こんなふうなんだよね!
犬好きでないひとにも、オススメの動画です!