オヤジたちよ、テンガロンハットを取れ!
サイモン&ガーファンクルとビートルズに始まり、
ツェッペリンとベックとクラプトンに狂い、
ピンクフロイドとイエスにぶっ飛んで、
遅ればせながらストーンズに目覚め、
柳ジョージとハッピーエンドが好きになり、
こっそり荒井由実を聴き、
佐野元春を妹に教えられ、
シルク・ディグリーズに浸りきり、
イーグルスにぞっこん、
キース・ジャレットにジャズを、
グレン・グールドにバッハを教わり、
「ニノウデの世界」に卒倒(*スピッツ1st1曲目)。
垣根のない、音楽遍歴50年。
しかし、ジャズは、ジャズ・ファンクで行き止まり、
クラッシックは、バッハから進めず、
好きなJPOPアーティストたちの新作はなかなか発売されず、
クラッシック・ロック(70~90年代ロック)を懐かしむも、ちょっと飽きがきて、
聴くものがない!
と思っていたのだ。
しかし、ついにみつけた。
「カントリー」である。
そうだ。
テンガロンハットをかぶったカウボーイ気取りの白人たちが歌う、あれである。
マッチョ、人種偏見、銃、進化論の否定などなど、時代遅れのイメージがつきまとう、あれである。
しかし、じつは、これがいいのだ。
上の動画は、現代のカントリーの私的なトップ20を編集したものだが、聴いてみてもらっただろうか。
聴きやすいメロディー、シンプルな編曲、野太い男性ボーカル。
かつての、イーグルスやCCR,ポコなどの音の系譜を感じることができる。
もちろん、歌詞には、保守系アメリカ人の信条、とくに、開拓民として、自分の町、田舎、郷土、仲間・家族への愛情が、たっぷりと反映されている。
まあ、一言で言えば、アメリカ人の演歌みたいなものだ。
演歌だから、基本的にイケてないと思われているようなのだが、トップ歌手、ガース・ブルックスなどは、1億枚以上のアルバムを売るなど大人気なのである。(ちなみに、アメリカ国内で1億枚以上のアルバム売り上げを達成しているのは、彼以外では、エルヴィス・プレスリー、ビートルズ、レッド・ツェッペリン、イーグルスのみだという) (出典:Wiki)
そもそも、その背景や歌詞の内容からして、僕としても、おおいに反発するものはある。
しかし、なぜか、その音は、耳に新鮮なくせに、不思議と馴染むのである。
たぶん、ケルトやレゲエなどと同じく、それはアメリカというどまんなかのものでありながら、世界からみれば、非常にエスニックな、土着的なものを保っているからなのだろう。
だから、聴くほうも、ひとつのエスニックと思って楽しめばいいのだ。
バリバリ保守系アメリカ人の価値観を礼賛したり、それに染まったりする必要はない。
ケルトや、レゲエや、ブルースを楽しむのと同様に、純粋に、音楽として楽しめば良いのだ。
さあ、腰を引いてないで、ヤツラの心の叫びに耳を傾けてみようではないか。
僕と同じような音楽遍歴をしてきたオヤジたちには、きっと、実り多い、新発見になる。
そして、たまには、
テンガロンハットをかぶって、オープンに乗り、
バーにいって、バドワイザーをあおろうではないか!
Courtesy Of The Red, White And Blue (The Angry American) by Toby Keith
America the Beautiful by Garth Brooks
歴代大統領の恍惚とした表情も見ものです
Any Man Of Mine by Shania Twain
女性カントリー歌手の雄。かわいすぎて困る。
*カントリーを楽しむための便利な3サイト
(1)AccuRadio
AccuRadio Top
人気のネットラジオです。カントリーだけでなく、600以上の膨大なチャンネルがあります。
聴きたくない曲は飛ばしたり、そのアーティストの曲を再生させないこともできます。
iphoneでも利用可能。
ちなみに、僕は、車でも、iPhoneから外部入力につないで、これを聴いています。
ただし、車で聴くときは、音質、音量が少し不足気味です。
カントリーだけで45チャンネルもあります。
(2)Youtube
さすがに本家の音楽だけあって、カントリーはたくさんアップされています。Discoというサービスを使うと、聴きたいアーティストの曲だけ、連続して再生させることができます。ただし、その精度はバラバラです。たとえば、Shania Twainはうまく選んでくれるのでいいのですが、Garth Brooksでは、カラオケバージョン(さすが演歌なので、カラオケで人気なのでしょう)とか、シロウトが歌っているものが多く選ばれて役に立ちません。
(3)Grooveshark
アーティスト名を入れると、そのアーティストのアルバムや曲が一覧表示されます。
それをプレイリストにいれて、つぎつぎに再生させることが可能。
Youtubeで試してうまくいかないアーティストはこちらで聴くのがいいかも。
ちなみに、日本のアーティストも多少入っています。
ハマショウとか・・・