「嗅ぐ能力」を磨け!
自信のないことばかりだけど、「嗅ぐ」能力にも、おおきな劣等感をもっている。
青年期まで、アレルギー性鼻炎に悩んでおり、そもそも香りの粒子が鼻の中に入ってこないので、「嗅ぐ」ことを諦めていた。
「嗅ぎ分ける」ことも訓練で後天的に習得する能力らしく、僕の場合、その機会を逸しており、自分が何かを「嗅ぎわける」ことができるとは、全然思えないのだ。
高級なワインをグラスの中で揺らして、まず、香りを楽しむ。
しかも、ワインによってそのデリケートな香りが異なり、それ嗅いで快感を感じる、ってことは、残念ながら僕の想像の埒外である。
いい香りがして、それで陶然となる、って一体どんな感じなんだろう。
「嗅ぐ能力」の高いひとが羨ましい。
うちのラブラドールのラブも、クンクンして、いつも「嗅ぐ能力」を誇示しているが、まったくもって、嫉妬と羨望の気持ちで一杯になるのだ。
古い着物にも、匂うものがある。
舞妓さん、芸者さんの着物のオフルなら、いい匂いがするはずである。
顔を埋めてクンクンすれば、きっと、馥郁たる匂い、妖艶な女の匂いが感じられるはずだ。
とは思うが、諦めているので、顔を埋めてみたことはない。
臭うものもある。
売れ残ったものの、ずっと日陰に置かれたものの、本来の役割を果たせず流れ流れてうちにきたものの、悲しい臭いがするのだ。
この臭いのきついものは、さすがに僕にもわかる。
でも、あまり自信がないので、必ず嫁やスタッフに確認する。
(*商品は、ふたり以上でチェックしていますので、「臭い」のあるものは記載しています~ご安心あれ)
きっと、「嗅ぐ能力」が人並みにあれば、きっと、世界は違って見えてくるんだろうな。
よし!
今日から、もっと、嗅いでみよう。
あっちでクン、こっちでクン、クン、クン、クン。
ああ、テンション上がらないなあ。
ところで、臭う着物。
カビか、防虫剤か、そういったもので臭う着物や帯、反物。
炭の入っている冷蔵庫なんかで使う脱臭剤と一緒にビニール袋に入れて密封して一日放置すると、臭いはかなり抜けますよ。
お試しあれ。
( 写真は 素敵な夏帯 でも、臭います・・・)
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