「鶴の恩返し」は実話だった!世紀の大発見(1)
「鶴の恩返し」という昔話は、実話だった!
という確たる証拠がここにある
形は、大きめの男羽織。
同じ生地で紐がつき、裾の脇は少し開いている。
サイズは相当大きく、170cmの僕が着てもガバガバの感じである。
鎧の上から着るとビッタリのようなサイズ。
柄はなく、真っ白である。
その風合いが、不思議だ。
ふわふわもこもこしている。
柔らかい手触りで、ふわふわした白い糸が、鳥の綿毛のように表面を覆っている。
その綿毛はたっぷりと織り込まれており、表も裏もふわふわしている。
顕微鏡で見ると、糸はこんな感じ。
表面を覆っている、ふわふわした毛のような糸は、樹の枝のように、枝分かれしている。
絹のはずはない。
その糸を採って燃やしてみると、タンパク質のようで、玉になる。
この糸はなにか?
いままで見たもののなかで、一番近いのは、ダウンコートのなかに入っている、あれ。
ダウンフェザーである。
それでわかった。
このふわふわした糸は、「鶴の羽毛」に違いない!
お伽話、「鶴の恩返し」は実話だったのだ。
今、僕の手にある、この着物は、あの鶴が、恩返しをするために、娘の姿に身を変えて、どこかのお殿さまのために自分の羽毛をむしりとり、絹糸をベースに織り込んで織り上げたものなのだ!
これは、世紀の大発見ではないのか!
( 明日に続く )