ICHIROYAのブログ

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「ドヤ顔」と「会心の笑み」はどう違うのか?

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最近、おおきな悩みがある。

競り市場で、欲しい商品を競り勝った時、どうすれば「ドヤ顔」をせずに、スマートでいられるか、ということである。

たくさん負けて、勝ったと思えば、失敗で、泣きの連続のあと、やっと、欲しいものを、二番手とあまり大きな差なく、勝ち取った時。
ついつい、嬉しくて、「会心の笑み」をもらしてしまう。

と思ったら、「見てみ~~このドヤ顔!」という言葉が飛んでくる。

僕は、聞きたい。

「ドヤ顔」と「会心の笑み」は具体的にはどこが違うのか。

口角の上がり方にコツがあるのか?
目の表情に、違いがあるのか?
どこかのマナー教室で、「ドヤ顔」と「会心の笑み」の作り方の違いを教えてくれるものなら、絶対に、教えを請いたい。

昔は、「ドヤ顔」などという言葉はなかった。

昔、アイスホッケーのリーグ戦で、一方的な試合になり、僕も2回生ながら、4,5点ゲットした。
なんだか、ゲットするたびに大喜びするのも、申し訳ない気がして、途中から喜ばずにいたら、試合の後、相手チームのキャプテンに、こう言われた。
「武士の情けと思っているのかもしれないけど、ゲットして喜ばないのは、とても失礼だよ」と。

そう、勝負事に勝ったら、負けた相手を思いやりつつ、素直に喜びを表現するのが、やっぱり、自然だし、マナーでもある。
しかし、最近、そこで、「会心の笑み」は良いが、「ドヤ顔」はダメらしいのだ。

ネットで内村航平選手のことを見ていたら、「ドヤ顔」だとか、なんやかんや書かれている。
なんと、テレビでも、誰が言ったか忘れたが、「ボルトのドヤ顔が・・・」などと言っているではないか。


「ドヤ顔」という言葉には、勝者への妬みの気分が、たっぷりと染み込んでいる。
昔は、「ドヤ顔」などという言葉はなかった。
日本の社会には、勝者を妬み、みんなでその業績を引きずり下ろしたい、という気分が、強く蔓延しているような気がする。
「ドヤ顔」という言葉も、そんな社会を反映しているような気がして仕方がないのだ。

いえいえ、すみません。
それは、僕の気のせいで、未熟なものが勝利したとき、「会心の笑み」ではなく、「ドヤ顔」を、ついしてしまうのだ。
僕も、ごくたまにしか、そんな機会はないけれど、「ドヤ顔」でなく、「会心の笑み」ができるよう、鏡を見て、研究しているところだ。


( 写真は 男羽織の裏 勝利を目指せ!