ICHIROYAのブログ

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小学生の僕が先生に誓ったこと(~野田総理の言葉を借りて)

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日章旗の羽裏 アンティーク道行



なぜ、昔の大人たちは、こんな小さな日本が、アメリカや中国、イギリスなどを相手に、戦争を始めて、勝てるなんて思ったんだろうか。
小学生のころ、先生に日本の歴史の話を聞いて、それほど不思議だったことはない。

ーーなぜ、あんなに無謀な戦争に突入しちゃったの?

そのとき、日本は、ABCD包囲網というのに締めあげられて、にっちもさっちもいかなくなっていたんだ。
ひどい不況で、みんな生活が苦しくて、自殺する人が増えたり、娘を売り飛ばしたりした。

「国民の生活を守る」ためには、戦争をするしかなかったんだ。
ABCD包囲網で、このまま石油が十分に入ってこないと、「命の危険にさらされる人も出ます。仕事が成り立たなくなってしまう人もいます。働く場がなくなってしまう人もいます。」という状況だったんだ。
指導者たちは、「人々の日常の暮らしを守るという責務を放棄することはできない」と、戦争をすることを選んだんだ。

ーーでも、勝てるわけないじゃん!

勝てないかもしれない、でも、完全には屈服させることはできなくても良い条件で戦争を終わらせることができるかもしれない、と思っちゃんたんだ。
だって、日本の軍事技術、武士道魂をもってすれば、負けるはずがない、って。

「時間をかけ、専門家による議論を通じて得られた知見を慎重には慎重を重ねて積み上げ、安全性を確認した結果」、沖縄を奪われたり、東京を空襲されたり、原子力爆弾を投下されたり、することはない、と確信したんだよ。
勝利を確実なものにするため、「最新の知見に基づく対策を」「先取りして、期限を区切って実施するよう」、軍「に求めています」から、安心してくださいね、という感じだったんじゃないかな。

ーーでも、やっぱり、わからないよ。勝てるわけないのに、なぜみんな納得しちゃったの?

偉い専門家や政治家たちが、考えることだから、間違いないだろう、と思ったんじゃないかな。
多少の血を流すこともあるかもしれないけど、それが自分たちの「豊かで人間らしい暮らし」「を実現する」ためには、一番簡単で近い道だと思ったんだ。
みんながそっちへ流れてしまったから、冷静な状況判断に基づく反対の声は、簡単にかき消されてしまったんだ。

ーーだめな大人たちだなあ。僕は大人になったら、絶対に、そんな失敗しないよ

そう願うよ。
二度と戦争をしないように、しっかり君が勉強したまえ。

ーーうん!わかった!誓うよ!

 

*「」内・太字  2012年6月8日 野田総理大臣記者会見より引用


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