ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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懐かしい、あの、胸のあたりの嫌~な感じ

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懐かしい、あの、胸のあたりのいや~な感じがする。

今日でこのブログは60日目である。
夜、ラブの散歩をしながら、何を書こうかなあ、と考える。
寝るまでに思いつけば、安心して眠れるというものだけど、たいてい、ああ、明日こそは、ネタ切れだ、と悶々としてベッドに入りる。

人気ブログにするのが夢だ、などと世界に向かって叫んでしまった。
恥ずかしくって、中断することなどできない。
記事を書いては恥を晒し、かといって、中断すれば、もっと恥をかく。
胸とお腹のあいだのあたりに、どよんとしたものがいつもとどまっている。

あ、この感じは、いつかと似ている。
そうだ、百貨店時代、「ハンドメイドルアーバス釣り展」を企画したときだ。
鬼上司のNさんのもとで、夏休みに動員の期待できる新規催として、僕が企画したのだ。
釣りの業界のことなどまるで知らないのに、やってみせると、世界に向かって叫んでしまったのである。
しかし、ハンドメイドルアーの作り手(ルアービルダー)たちは、自分のルアーこそが世界一釣れると信じている、一筋縄ではいかない、漢(おとこ)たちであった。
日常業務をしながら、憧れの彼らにひとりひとり手紙を書き、電話をかける。
なかなか良い返事がもらえず、あまつさえ、おひとりのかたには叱責を受け、関係者全員に詫び状を送ることになる(僕の不注意のせいです)。
理解してくれていると思っていた営業部は営業部で、「企画の人間が、本来百貨店がするべきではない、自分の趣味の企画を、営業部に押しつけている」と組合に直訴。
進もうと思えば、前からどつかれ、立ちすくんだところを、後ろから槍でぐさっという感じである。
眠れない日々が続いた。
どよんとした塊がいつも胸につかえていて、夜中に、嫌な夢を見て、がばっと飛び起きる。

が、やがて、またひとり、またひとりと、賛同、出品してくださるかたが増え、結果的には、当時(15年前)の多くの人気ルアービルダーたちが集う催となった。
釣りの業界からは黙殺されたが、テレビでも紹介され、夏休みの企画としては大成功だった。

そうだ、この、どよんとした嫌な感じ。
そう、これこそが、仕事の、人生の醍醐味なのだ。
がんばらねば。


ところで、60の記事をひねりだすまでには、たくさんのボツ記事が。
それを少しご紹介。

❏「わが町富田林へおいでよ!」
そもそも、「富田林」って、なんて読むか知ってますか? どこにあるか知らないでしょう? という導入で、橋下市長が絶賛した古い町並みの寺内町や、夏のPLの花火などを紹介。オチは、とっても居心地の良い、PL病院へ、というもの。
内容が地味すぎ、オチも冴えず、ボツ!

❏「百貨店のヒ★ミ★ツ」
引きの強いタイトル。しかし、書ける「ヒ★ミ★ツ」は、「食事をギョク、休憩はキュウという。女性は皆、透明ビニールのバッグを下げている」ぐらいしかない。おもしろい話はたくさんあっても、書けないものばかりで、涙を流しながら、ボツ!

❏「ちりめんのプロ中のプロ」
業界でちりめんのプロ中のプロといえば、xさん。しかも、美人で、酔っぱらえば、道の真中で大の字で寝る女傑。あまりXさんのことは知らないのに、知っていることは、凄いことばかり。おもしろい記事になりそうだったが、身の危険を感じてボツ!

❏「着物好きのためのJazz入門」
タイトルが良い。ひと味ちがうジャズ入門のコラムが書けそうだ。でも、アーティストの名前や作品タイトルを思い出すのに、いちいち時間がかかりすぎて、ボツ!

❏「カレー屋さんできのう学んだこと」
きのう、カレー屋さんの自動販売機の前で、3人組が、あれでもないこれでもない、とメニュー選び。僕は後ろでイライラ。あげく、買ったはずの券がない、自動販売機が潰れていると言い出す。
店のひとを呼んで点検させている最中、あ!ポケットからでてきました、と。
何か不都合なことが起きた時、ひとはいつも、自分よりもまず相手がミスをしたものと考える。そういえば、僕も、
と書きかけたものの、まさに、おやじの説教。
ボツ!

❏「大阪北の百貨店戦争の行方」
去年、大阪にオープンしたJR大阪三越伊勢丹と専門店街ルクアの売上が凄いことになっている。

*JR大阪三越伊勢丹 310億円  約5万平方メートル
*ルクア       341億円  約2万平方メートル 

と書いて、舌なめずり。あっ!しかし、そういえば、僕は、百貨店で通用しなかった人間だった。上から目線の文章に赤面して、ボツ!

 

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明日から、またがんばりますので、見捨てないでください。