ICHIROYAのブログ

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月会費とか年会費とかが怖い

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 年会費とか月会費というものが嫌いだ。
 僕は気が小さいので、年会費が~とか月会費は~とか言われると、そこでそのサービスを受けるのを諦めることも多い。
 
 今日、アマゾンのプライム会員向けに無料の動画配信を行うというニュースが話題になっていた。
 我が家はけっこうなアマゾンのヘビーユーザーだ。
 たしかに、アマゾンで買い物をする度に、プライムなんとかという文字がちらついていた。
 しかし、僕は自分でプライム会員というサービスの特典を調べて、それに加入しますと宣誓した覚えはない。
 じゃあ、プライム会員になったらいいのかな。
 僕はアマゾンのページに行って、自分のアカウントを調べてみた。
 僕はすでにプライム会員であった。
 いつの間にか、僕か妻が、「プライム会員になりますか?」「はい、ぜひお願いします!」というようなやりとりをアマゾンさんと交わしていたようだ。
 そして、年会費3,900円をすでに支払ってきたようだ。
 まあ、いい。
 そういえば、Kindle本を無料で読んだことがある。
 それなりに、なにか、トクをしてきたんだろう。

 そもそも、クレジットカードの明細を毎月きっちりとチェックしていない僕が悪い。
 だが、いったい、僕は、どれほどの年会費の必要なサービスに加入しているだろうか?
 僕が加入しているものもあるし、妻が加入しているものもあるし、会社で加入しているものもあるし、支払いも何枚かのカードに別れてしまっている。
 だから、とにかく、年会費の必要なサービスに新たに加入するのが怖い。
 それで必要なサービス受けているのならいいが、忘れてしまって年会費だけ延々と支払っているものがあるのではないかという恐怖感が根強くある。
 また、解約したいと言っても、どこにそのページがあるのかわからなかったり、どこかに出向かなければならなかったり、時期によって目玉が飛び出るような解約料を支払わされたり、とにかく、解約の手続きが相当ややこしく、簡単には解約できなくなっているのではないかと心配になるのである。
 
 もちろん、それは、僕が小心者だからだし、カードの明細をちゃんとチェックしないからだし、契約時に契約書を隅々まで読まないからであって、誰かのせいにしたり、どこかの会社が貪欲だからだなどと主張するつもりはない。

 だが、すこし思い出語りをすると、僕のそれほどの恐怖心を植えつけたのは、某ネットセキュリティ会社のソフトだ。当時(今はどうか知らない)そのソフトは、申し込み画面を良く読んで、ある項目のチェックボックスのチェックをはずさなければ、毎年自動更新されて更新料が引き落とされるようになっていた。
 引き落とし前にメールも来るが、同種のメールはたくさんくる。それに気がつけというほうが酷というものだ。
 そのパソコンを使っていれば良いが、うちは20台近くあって、時に潰れて次々にオクラ入りする。オクラ入りした時に、セキュリティソフトの後始末をし忘れたら、延々と更新料が引き落とされていく。
 僕がそれに近い目にあったのは一回だけだが、いまだに、その時の悪夢、チェックボックスをはずさずに安易にOKボタンを押したばかりに、スクラップにしたパソコンのセキュリティ更新料を何百年何千年何万年と支払わされる悪夢にうなされそうになる。 


 そんなこんなで、僕が月会費とか年会費が必要なサービスに加入するには、大きなストレスを乗り越える必要がある。
 1年ぐらい前に、ネットカラオケの会員になったのだが、最近使わなくなったので気になっていた。
 最近、ネットカラオケしないな、しないな、早く解約しないともったいないな、もったいないな。
 寝る前にいつもそんな風に思い出していたので、ついに解約を決意した。
 その会社の解約ページはすぐにみつかり、一瞬で解約できてしまった。
 その時の開放感たるや、いまでも思いだして、清々しい気分になるほどである。

 先日、娘にソフト「イラストレーター」を買うように言ったら、すでにパッケージでの販売はなく、月払い(もしくは年払い)のクラウド版しかないよ、と言われた。
 どうやら、買い切りで勝負という僕の流儀は、そうとうな時代遅れらしい。
 クラウドとかシェアとか、必要な時に必要な分だけということは、たしかに、世界の資源を最大限有効に使うという面から考えれば、NOといえるものではない。

 だが、願わくば、願わくば、である。

 せめて、あんた、毎月これだけの月会費をこんなサービスに払ってるよ、だけど、このサービスはほとんど使ってないから無駄金だねとか、こんなサービスの年会費の支払いが来月にあるよ、そろそろ解約したほうがお得だよとか、もっと、わかりやすく利用者に告知する方法を考えてもらいたい。
 ましてや、解約がやりにくいとか、文字が小さいとかは、論外である。

 まあ、しかし、それも、単に、僕がジジイになったための、ぼやきなのかもしれないが。

 

photo by Simon Cunningham