ICHIROYAのブログ

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「自分の商売と居場所をみつける道」への17のアドバイス・リスト

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 今、本の原稿を書いている。
 その本は9月か10月ぐらいに出版していただける予定だ。
 僕が42才で会社を辞めてから、どうやって自立の道を歩いてきたかという話である。
 自営になってすでに14年になるが、たまたま当初数年のことを書いた原稿が残っていて(忘れてしまっていることも多く自分でも少し面白かった)、その時の系列の実体験と、今までに学んだことを20程度のトピックスとしてまとめたものとなりそうである。

 僕が会社を辞める時、先輩の会社経営者の方がこうおっしゃってくれた。僕はその言葉を信じて会社を飛び出す決意を固めたのである。その言葉は、「会社を辞めたって、誰でも食べていくことはできるよ。頭のいい人は頭で、身体の頑強な人は身体で、どちらもない人は、情に訴えて」というものであった。
 しかし、一方、当時の僕には、会社を辞めることは、死ぬか生きるかに近い大博打のようにも思えていた。18年も会社に勤めていたものが、はたして、ほんとうに独立して食べていけるのか。マスコミでは華やかな起業物語が喧伝されているけど、実社会では独立してうまくやっているという話のほうがずっと少ない。
 その先輩の言葉を無理矢理に信じて辞めた僕ではあるけど、では、失敗する人も多い現実をどうやって説明するのか、ということの答えはなかった。

 このブログでも断片的に書いているけど、本ではそのあたりのことを、14年の体験をもとに詳しく書こうとしている。
 とくに、中高年の方で、自分の納得のいく居場所がつくりたいがどうしたらいいのかわからない、という方の参考になればと思っている。
 
 今日はそのトピックスの17個を簡単に紹介したい。
 それは、「自分の商売と居場所をみつける道」を実現するためにどうすべきかという僕なりのアドバイス・リストである。
 詳しくは本をお読みいただければ嬉しい。

1.「起業家の道」と「自分の商売と居場所をみつける道」は違う
 それは決定的に違う。違うけれど、当時の僕のように、そのふたつを混同している人が多い。先輩のアドバイスは後者においてのみ正しい。「起業家」は失敗を恐れず世界を変えようとする。多くは失敗し、ごく少数がそれに成功する。「自分の商売をして居場所をつくる人」は、リスクを限定し、家族や自分の生活を守りながら商売をする。ほとんどの人は、自分と家族の食い扶持を継続的に確保するという意味では、失敗しない。

2.独立する人に特定のタイプはない
 特定のタイプはない。外向的で社交的な人だけが独立に向く時代は過去のものになった。だが、「自分の商売と居場所をみつける道」を有利に歩み、より多くの収入を得ることを可能とする資質はある。たとえば、こんな資質。
・失敗を恐れず、失敗を恥ずかしいと思わず、なんでもやってみる
・評論家であるよりも行動者である
・行動が早い。すぐにやってみる、すぐにやりたくてウズウズする
・必要なことはなんでも自分で学ぶ癖がついている
・ぎりぎりのところで楽観的であり、ときにはリスクをはる大きな決断ができる
・自分が一番と思っており、強烈に負けず嫌いである
・新しいものが好きで、好奇心が強い。また、なにかに夢中になることが多く、そのときは周囲が目に入らなくなる
・誰かに指示されるよりも、自分でみずから何かをすることが好きである
・現場や営業の第一線が好きで、泥をかぶることを厭わない。恥ずかしい自分を他人に見せることができる。

3.「自分の商売と居場所をみつける道」に踏み出すにはいくらいるだろうか
 養うべき家族がいるなら、1年間の生活費と起業資金として、最低でも1,000万円は欲しい。お金は天から降ってこない。早期退職金などをあてるか、貯めるか、生活費などを圧縮して額を減らすかしかない。

4.他人のアドバイスは役に立つか
 役に立つアドバイスと、役に立たないアドバイスがある。会社の同僚のアドバイスは役に立たないが、コンサルタントや同業の先輩などのアドバイスには聞き流すべきではないものがある。


5.起業の教科書をいくら読んでも答えは出ない
 起業の教科書に書いてあるのは過去の話で現時点で沸騰している分野や事業の話は、どこにも書かれていない。
 

6.いつの時代もバスはもう行ってしまったかのように思う
 僕の起業ストーリーも10年以上前のものだ。僕のやり方、つまり、僕が乗ったバスはもう行ってしまった。しかし、毎日、次のバスがやってきている。誰かが乗っているバスに乗れなかったと嘆く必要はない。目の前のバスをみつけてそれに乗ればいいだけである。

7.辞めてはじめて出会えるものがある
 たいていの人は、ひとつのスキルだけで独立できない。しかし、それなりのスキルでも複数のスキルを組み合わせて使うことで、競争力のあるサービスが提供できる場合も多い。本人だけでなく、配偶者、親や友達などのスキルも利用させてもらうこともできる。そういったやり方で始める商売は、事前に予想できないのでやってみなければわからない。

8.小さく始めてファンをつくれ

9.人は教えを請えば教えてくださる
 会社時代と異なり、手取り足取り教えてくれる上司や先輩はいない。だけど、誰かに聞いて学ぶしかない。ちゃんと訊ねれば、教えてくれる人もいる。

10.数回の失敗を想定せよ
 たった一回のトライにすべてを賭けるのではなく、数回の失敗を想定して資金を小分けしてトライするべきだ。

11.公的融資と奨学金は似ている
 公的融資は奨学金と同じ。借りなくてもすむなら、借りないほうが良い。


12.何が何でも妻は説得せよ
 「自分の場所」とは、つまり「妻と自分の夫婦の場所」を探す旅である。ある意味辛い旅に、妻の同意なく出ることはできない。

13.なにから手をつけるべきか
 会社名とか登記とか名刺とかドメインとか、そういうことは後回し。まずは、ひとつ売ってみる。商売のコアは売ること。まず、売ることから始めるべき。

14.やってみなければわからない

 とにかく、やってみなければ、売れるかどうか儲かるかどうかわからない。会社員時代は、上司や会社を説得するために資料を揃えるのが仕事。独立したら、すぐにやってみて、それが売れるかどうか試すのが仕事。

15.独立したら孤独になるか
 独立当初、人は自分との付き合いが利益になると思う人だけが寄ってくる、ほとんどの人は敵、自分から何かを奪おうとする敵のように感じた。だが、現実はそうでもない。仕事を通じて新たな友情も生まれる。

16.2、3年はハードワーク
 夫婦で仕事を始めたら、うまくいってもいかなくても、2,3年はふたりでハードワークになることを覚悟しよう。その後、自分がハードワークを続けるかどうかは、本人次第。

17.ブログの役割
 ブログなどの情報発信で誰かの役に立つことが大切。それが直接の収益にはつながらないのであまり時間はかけられないが、総労働時間の1割程度をそれに向けることは、のちの大きなメリットとなる。

 

★詳しくは、本をお待ちくださいね!

photo by Jay Mantri