最近目が離せないこのビジネスブログを知っているか?
僕が最近もっとも更新を楽しみにしているビジネスブログは、大塚呉服店さんの大塚さんのブログである。
そもそも、大塚さんとは、去年、居内商店さんとの共同プロジェクトで紹介してもらってからのつきあいで、ブログを読ませていただくようになるまでほとんど存じ上げていなかった。
居内さんから教えられてお店を見せてもらったり、ネットで情報を見たりして、やけにコンセプトのしっかりした、かっこいいイマドキの新進呉服屋さんだなと思った。居内さんから聞いた実績も素晴らしく、ああ、きっと着物の新しいカタチのビジネスはこの大塚さんが、これから作っていかれるのだろう、と直感した。
その時、ネットで彼のことを検索してもほとんど出てこず、ああ、彼はあっち側の人間なんだなと思った。
あっち側とは、ネットで自身のことを発信したりせず、ビジネスそのもので自分を表現していく人たちのことだ。
そういう凄腕の人たちが着物の業界にも多くいるので、大塚さんがそうであっても何の不思議でもない。
と、思っていたところ、その大塚さんがはてなでブログを始められ、どういうわけか、僕のブログのことをたびたび言及してくれるようになった。
もちろん、言及してただけることが嬉しくて、毎回読みに行って、カーテンの向こうにおられると思った大塚さんが、これからは舞台の上に出てくる決心を固めたことを知った。
で、その大塚さんのブログが掛け値なしに面白いのである。
語り口も軽妙で、どんどんおもしろくなってきたのだが、それだけではない。
大塚さんは呉服屋さんの二代目社長なのだが、なぜ、彼があんなにカッコのいい呉服店を始めることができたのか、しかも、驚くような実績が伴っているのか、ということも、連載で書いてくださっているのである。
これがそのシリーズで「大塚呉服店物語」として、連載してくださっている。
彼の素晴らしいお店「大塚呉服店」さんは、あの有名な中川政七商店さんのアドバイスを受けて、ブランド化に成功したと聞いていたのだが、どうやって、引っ張りだこの中川さんにコンサルティングをお願いできたのだろうかと思っていた。
そのあたりの話も「大塚呉服店物語」には書かれている。自社の店舗ビジネスの先行きに悩んだ大塚さんが、中川さんの講演会に行き、そこで一生懸命話をして・・・・という、大塚さんの一途で行動的な成り行きが正直に語られているのである。
その話は現在も「大塚呉服店物語」で継続中であり(現在、はじめて店に来てもらって、テレビクルーもいるなか、コンサルティングを受けているところまで)、次が楽しみで仕方がない。
普通に店をやっていて、売れる方策を積み上げていくという、一般的な経営者が辿ってしまいがちな方法ではなく、いかに自分のビジネスをブランド化していくのかという物語である。
もちろん、ブランド化の過程では、いったん腰をかがめるというようなことも必要になるだろうし、仮にそれが成功すれば、その成功談は、業界の他の人には知らせたくないものなのではないかと思う。
でも、どうやら、大塚さんは、そこまで書いてしまう勢いである。
きっと、書かれる(←希望的断言)。
ともかく、自社のビジネスの「ブランド化」に興味のある方には、必見の連載なのである。
また、大塚さんは、「エクスペリエンス・マーケティング」やソーシャルメディアでどうやってファンをつくり、ビジネスにつなげていくのかということについても、学びの最中であるらしく、その学びの過程を赤裸々に語ってくださっている。
あの有名な短パン社長・奥ノ谷圭佑氏ともしっかりお友達になられていて、愉快な交友も語られている。
また、それが面白い。ためになる。
ともかく、大塚さんのブログから目が離せないのである。
なんせ、僕は、大塚さんがそうやって、ブログで赤裸々に語られる学びのエッセンスを、一滴残らず吸い尽くして、僕の将来の栄養とするのだと固く決意しているのだ。
ほんとうは、誰にも教えずに、密かにその汁を味わいたいところだが、ひとりでも多くの人がそこに群がれば、大塚さんは、きっと、嬉しくなって、その「赤裸々度」をさらに上げてくるに違いない。
そうすれば、さらに栄養度が高くなり、僕も潤うというわけである。
そんなわけで、今日は、僕が秘密にしていた、最近、最高に面白いビジネスブログを紹介した。
ぜひ、ご一読あれ。