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ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

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イギリスの成功した自費電子出版作家の話

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 マーク・ドーソンさんというイギリスのクライム・スリラーの作家さんの話がMediumなどに出ていてとても興味深かったので紹介したい。
 以下は、Forbesの記事 ”Amazon Pays $450,000 A Year To This Self-Published Writer(アマゾンはこの自費出版のライターに1年間で45万ドル支払った)”からの要約。

*2000年に出版社から最初の本を出したが、販売後も努力したにもかかわらず、あまり売れなかった。がっかりして、2,3年書くことから遠ざかった。
 *2013年にJohn Miltonという暗殺者を主人公とするクライムノベル「The Black Mile」を書いて、アマゾンでKindle版として自費出版した。
 *当初はあまり売れなかった。
 *無料にするという賭けにでた。爆発的にダウンロードされて、直後の週末に50,000部もダウンロードされた。
 *その後2年間で、同様のクライムノベルを書いてシリーズ化し、電子出版で合計30万部売った。
 *去年は6桁の収入があった(最低でも1200万円)。
 *ビジネス面での努力も続けており、たとえばライティングのセミナーを定期的に開催して 、自分のコアな顧客リストを増やし続けている。また、FB広告にも370ドル/日つぎこんでいるが、充分な見返りがある。

 
 彼の話は、つまり、出版社にまかせずに、いかに自分で顧客をつくることが大事かという話だと思う。
 そして、とにかく、最初は無料にしてお客様になってもらい、その後は、そのお客様が必要とされるものを、なるべく多く次々に提供すること。
 また、シリーズ1作目を書いたとき、彼は昼間の仕事を持っており、その時に書く時間は2時間の通勤時間を使ったという。
 どんな環境であれ、やればできるという最高の見本であることは間違いない。

 ところで、マークさんはイギリス人で、もちろん、英語での出版である。
 日本で彼のようなことは実現するのだろうか。
 限られた時間ではデーターをみつけることができなかったのだが、おそらく、日本語の電子出版のマーケット規模は、10分の1強ぐらいではないかと思う。*1


 もし、10分の1とすれば、彼の達成したこと数字を10分の1に置き換えると、

 2013年から2年間でダウンロードは3万部。
 去年の収入は5桁で(最低でも120万円)。
 アマゾンが彼に支払った金額は4万5千ドル(約540万円)。
 FB広告に使える費用は37ドル程度

 
 ということになってしまう。
 残念ながら、規模を10分の1にしてしまうと、注目が集まる成功者であっても、その程度へスケールダウンしてしまうのである。
 その金額は、日本でブログを書いて人気化し、アフェリエイトなどで稼げる金額と近いように思う。

 僕はマーク・ドーソンさんの成功物語を読んで、素晴らしい話だなと思ったのだが、痛感したのは、やはり、日本語でやっている以上限界があるなということだ。
 
 だけど、もちろん、翻訳してもらうとか、そもそも英語で書くとか(できればという話だけど)の手間とお金をかければ、そこにはとてつもなく大きな可能性が眠っているということでもある。
 
 そういえば、インドネシアのAdiさんの「旅ガールに恋しちゃだめ」という記事を翻訳させていただき僕のブログに掲載したのだが(本人からお礼をいただきました!)、それがここ2,3日でFBで多く共有していただいた。3日間で、80,000以上ものPVがあった。
 原文は英語だけど、29か国語に翻訳されている。日本語の僕のページだけで、10万PVに達するということは、英語と29か国語のすべてのPVがいったいいくらになるのか、想像もつかない。
 その記事の内容も、とくに特殊なことが書いてあったわけではなく、自由と自立を愛する女性の姿がはつらつと描かれている記事である。彼女にはもちろんそれを表現する最高の文才があったわけだけども、アメリカ人でも、日本人でも、絶対に書けない内容が書いてあったわけではないように思う。

 やはり、可能性は僕らの前にも、大きく開かれてはいるのである。
  

The Black Mile (Soho Noir Thrillers, #1) (English Edition)

The Black Mile (Soho Noir Thrillers, #1) (English Edition)

 

  photo by Andrew Mason