ICHIROYAのブログ

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あなたの努力はどちらで報われる? 対数的成長か、指数関数的成長か。

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 むかし、成長曲線っていうのを習った気がする。
 何かを習得しようとする時、最初の頃はみるみる上達するけど、だんだんその上達の速度は緩やかになっていくっていう、あれだ。
 グラフにすると上のようなかんじ。
 実際、この成長曲線は実感とも合致していて、たとえば、僕の英語力などはまさにそう。今の仕事をはじめてからしばらくは、かなりのスピードで必要な語彙を覚えたが、今ではボキャブラリー数の伸びもかなり緩やかになっていて、上達はほとんど実感できない状態になっている。
 でも、英語を読むことは、少しづつ楽になってはいるので多少の上達は続いているのだと思う。
 この種の成長はみんなおなじみだと思うが、たとえばこんなものがありそうだ。

  • スポーツ
  • ダイエットによる減量
  • 言語の習得
  • 生産性の向上


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 一方、最初はなかなか上達しないけれど、あるタイミングから急激に伸びるものもある。
 たとえば、僕のブログも3年目ぐらいまでのアクセス数を表にするとこんな感じになる。
 そういう体感で進歩するものはほかにもあって、たとえば、自分の商売の容易さもそんなグラフになるような気がする。
 この種の成長の例もたくさん考えられる。

  • テクノロジーの進歩
  • ビジネス
  • キャリア、昇進

 今日もJames Clearさんのブログを読んでいたら、何かの上達や成長を目指して努力している場合、それがこのふたつの成長曲線のうちのどちらになりそうかということを、理解しておいたほうが挫折が少ないという話が書かれていて、たしかにそうだなと納得した。*1

 対数的成長の中にいると、途中から努力が目に見えて報われないので、だんだん熱意が冷めてくる。
 この時期に、それでもなんとか努力を続けることができるようにするためには、習慣化するということが一番大切だと思う。そして、成果が見えなくても、とにかく、続けたという事実で良しとするのだ。
 
 指数関数的成長の場合は、さらに難易度が高い。長い期間、ほとんど進歩が見られないので、自分の努力が正しい方向に向いているのか疑心暗鬼になり、多くの人が急激な成長のタイミングにたどり着く前に辞めてしまうのである。

 このふたつの異なる成長のタイプというのは、言語の習得やビジネスの成長を大きく考える時だけでなく、たとえば、なにかのイベントをするとか、チームの仕事のやり方を変えるというような時にも意識すると、仕事がやりやすくなりそうである。
 チーム全体の仕事の手順を細かなものまで変えていって効率を高めていくようなことは、チームメンバーが対数的成長をイメージしないと、その成果を疑ってなかなか先に進まないだろう。いっぽう、はじめてのイベントに出展者を集めるような仕事は、最初は参加者も少ないがその意図とメリットが充分伝わった時点で、爆発的に伸びたりするかもしれない。
 
 たしかに、今、自分が努力していることが、どちらのタイプの成長をイメージすべきことなのか、それをはっきりさせておくことは、とても良いことのように思うのである。

*1:Clearさんもこの記事をScott H.Youngさんのブログ記事を自分なりに書きなおしたものだと書いておらます。