妻がインフルエンザA型になったよ
photo by Daniel Dionne
年末30日、ごぼごぼと咳をして微熱のあった妻が、インフルエンザA型であったことが判明した。
せっかくの年末年始で、長女が孫と里帰りしてきて、いっしょに過ごすはずだったのに、妻の楽しみはすべておじゃんになってしまった。
しかも、今回のインフルエンザの症状は、そうとうキツイらしい。
こんなタイミングでインフルエンザになってしまった妻には、残念だったねとしか言うしかない。
さて、しかし、この記事は僕の話だ。
嫌な思い出がある。
3年ほど前、僕がインフルエンザになった。完全に春になってからのことで、僕はその咳がインフルエンザのものとは夢にも思わず、軽い咳をしながら事務所で仕事をしていた。しかし、急に高熱が出て、インフルエンザと判明した。
その後、事務所にいたスタッフ10人以上が、僕のもちこんだらしいインフルエンザウィルスに感染し、やむなく何日か事務所を閉鎖する事態になってしまった。
お客様にたいへんご不便をおかけした。
翌年はさすがに警戒し、僕も妻も予防接種をした。
喉元過ぎればの言葉どおり、今年、僕も妻も予防接種をせずに年末に突入してしまった。
そして、このざまである。
ずっと家でふたりでいて、妻のインフルエンザをもらわずに済むものか。
しかも、すでに、嫁がごほごほいっていた初期のころに、同じ寝室で寝ている。
インフルエンザの感染力の恐ろしさが身に染みている僕は、まず、あきらめが先に立った。
妻のインフルエンザが確定した30日、僕は事務所に行って、少なくとも仕事始めの1月5日(月)まで仕事をしなくてもよいように、やり残した仕事を片付けた。
それで、たとえ妻のインフルエンザをもらっていたとしても、4日(日)までは寝て過ごせると思ったのだった。
ここ4日間、妻とはなるべく別の部屋にいる。
妻はずっとマスクをしてくれていて、同じ部屋にいるときは、加湿器をつかい、感染しにくいようにしている。
妻の熱はようやく下がって、なんとか伝染らずにすんだかと、すこし、警戒心も薄れてきた。
しかし、おととい、次女の麦がごほごほと言い出した。
熱も微熱だし、たぶん、ただの風邪だわ~と、数日前の妻と瓜二つのことを言う。
そして、昨日、ついに熱が38度を越した。
きのうの夜中、誰かがひどく、便所で咳き込んでいるので、次女のインフルエンザ確定かなあ、それにしてもしんどそうだなと思っていた。
今朝になって、妻が次女を連れて休日診療所 ー まるで百貨店の福袋の行列みたいに繁盛していたそうだ ー へ行って、やっと、さっき帰ってきた。
幸い、次女は、おそらくインフルエンザではないとの診断だった。
しかし、妻の熱がまた38度を超えていた。昨夜、ひどく咳き込んでいたのは妻で、症状がぶりかえしたらしい。医者からは、完全に平熱になってからも、2日間は会社に行ったらダメと言われて帰ってきた。
これで、休み明けの業務は、とうぶん、妻なしでこなさなければならないことが確定した。次女もすくなくとも明日は事務所へは行けまい。
どうせ伝染るだろうから、休み中にと思った僕が甘かった。
現在のところ、喉の痛みもなく、僕はぴんぴんしている。
僕にも伝染っているとしたら、明日ぐらいから、まるまる1周間、また、会社に行けなくなる。どうしても、僕にしかできない業務があるので、店がストップしてしまう。
妻の体に巣食うウィルスに、僕がなんらかの耐性をもっていて、いままで伝染らなかったことを祈るばかりだ。
そして、あらためて、家庭内感染を防ぐ方法をネットで調べた。
とにかく、咳や鼻水などの飛沫から感染するし、とにかくそういうものに触れないようにせよと書かれている。
妻が僕にうつさないようにと、高熱のなか、気丈にも気遣ってくれて実行してくれているようなことが書かれている。
しかし、日常的に一緒にいるような人同士の感染を防ぐことは難しいとも。
そして、ふと、もたれているソファを肩越しに振り返った。
そこに、ラブラドールのラブがいた。あのとろけるような目で僕をみつめている。
その目が、たいへんだねと言っているようだ。
そうだよ、明日会社に行った時、何人がインフルエンザになってるのか、それを考えるとぞっとするんだ・・・
僕は、ラブに手をまわして、そのふかふかした毛並みを撫で、顔を埋めた。
いや、待て。僕はラブからパッと手と顔を離した。
いつも誰か弱っている家族に寄り添うラブは、この数日、ずっと、看病でもしてるみたいに、妻のベッドにもぐりこんだり、妻のそばで体を伸ばしてため息をついたいたのだ。
もし、この家の中で、妻の布団のほかに、インフルエンザA型のウィルスに高密度でまみれたものが存在するとしたら、ラブのそのふさふさした毛並み以外に考えられないではないか。
なむさん。
せっかくの年末年始で、長女が孫と里帰りしてきて、いっしょに過ごすはずだったのに、妻の楽しみはすべておじゃんになってしまった。
しかも、今回のインフルエンザの症状は、そうとうキツイらしい。
こんなタイミングでインフルエンザになってしまった妻には、残念だったねとしか言うしかない。
さて、しかし、この記事は僕の話だ。
嫌な思い出がある。
3年ほど前、僕がインフルエンザになった。完全に春になってからのことで、僕はその咳がインフルエンザのものとは夢にも思わず、軽い咳をしながら事務所で仕事をしていた。しかし、急に高熱が出て、インフルエンザと判明した。
その後、事務所にいたスタッフ10人以上が、僕のもちこんだらしいインフルエンザウィルスに感染し、やむなく何日か事務所を閉鎖する事態になってしまった。
お客様にたいへんご不便をおかけした。
翌年はさすがに警戒し、僕も妻も予防接種をした。
喉元過ぎればの言葉どおり、今年、僕も妻も予防接種をせずに年末に突入してしまった。
そして、このざまである。
ずっと家でふたりでいて、妻のインフルエンザをもらわずに済むものか。
しかも、すでに、嫁がごほごほいっていた初期のころに、同じ寝室で寝ている。
インフルエンザの感染力の恐ろしさが身に染みている僕は、まず、あきらめが先に立った。
妻のインフルエンザが確定した30日、僕は事務所に行って、少なくとも仕事始めの1月5日(月)まで仕事をしなくてもよいように、やり残した仕事を片付けた。
それで、たとえ妻のインフルエンザをもらっていたとしても、4日(日)までは寝て過ごせると思ったのだった。
ここ4日間、妻とはなるべく別の部屋にいる。
妻はずっとマスクをしてくれていて、同じ部屋にいるときは、加湿器をつかい、感染しにくいようにしている。
妻の熱はようやく下がって、なんとか伝染らずにすんだかと、すこし、警戒心も薄れてきた。
しかし、おととい、次女の麦がごほごほと言い出した。
熱も微熱だし、たぶん、ただの風邪だわ~と、数日前の妻と瓜二つのことを言う。
そして、昨日、ついに熱が38度を越した。
きのうの夜中、誰かがひどく、便所で咳き込んでいるので、次女のインフルエンザ確定かなあ、それにしてもしんどそうだなと思っていた。
今朝になって、妻が次女を連れて休日診療所 ー まるで百貨店の福袋の行列みたいに繁盛していたそうだ ー へ行って、やっと、さっき帰ってきた。
幸い、次女は、おそらくインフルエンザではないとの診断だった。
しかし、妻の熱がまた38度を超えていた。昨夜、ひどく咳き込んでいたのは妻で、症状がぶりかえしたらしい。医者からは、完全に平熱になってからも、2日間は会社に行ったらダメと言われて帰ってきた。
これで、休み明けの業務は、とうぶん、妻なしでこなさなければならないことが確定した。次女もすくなくとも明日は事務所へは行けまい。
どうせ伝染るだろうから、休み中にと思った僕が甘かった。
現在のところ、喉の痛みもなく、僕はぴんぴんしている。
僕にも伝染っているとしたら、明日ぐらいから、まるまる1周間、また、会社に行けなくなる。どうしても、僕にしかできない業務があるので、店がストップしてしまう。
妻の体に巣食うウィルスに、僕がなんらかの耐性をもっていて、いままで伝染らなかったことを祈るばかりだ。
そして、あらためて、家庭内感染を防ぐ方法をネットで調べた。
とにかく、咳や鼻水などの飛沫から感染するし、とにかくそういうものに触れないようにせよと書かれている。
妻が僕にうつさないようにと、高熱のなか、気丈にも気遣ってくれて実行してくれているようなことが書かれている。
しかし、日常的に一緒にいるような人同士の感染を防ぐことは難しいとも。
そして、ふと、もたれているソファを肩越しに振り返った。
そこに、ラブラドールのラブがいた。あのとろけるような目で僕をみつめている。
その目が、たいへんだねと言っているようだ。
そうだよ、明日会社に行った時、何人がインフルエンザになってるのか、それを考えるとぞっとするんだ・・・
僕は、ラブに手をまわして、そのふかふかした毛並みを撫で、顔を埋めた。
いや、待て。僕はラブからパッと手と顔を離した。
いつも誰か弱っている家族に寄り添うラブは、この数日、ずっと、看病でもしてるみたいに、妻のベッドにもぐりこんだり、妻のそばで体を伸ばしてため息をついたいたのだ。
もし、この家の中で、妻の布団のほかに、インフルエンザA型のウィルスに高密度でまみれたものが存在するとしたら、ラブのそのふさふさした毛並み以外に考えられないではないか。
なむさん。