「完成形志向のブログ」と「成長志向のブログ」
新年あけましておめでとうございます。
旧年中はいろいろとお世話になりました。着物のお客様はもとより、ブログの読者のかたから業界のかた、以前の会社のかたや古い友達など、さまざまな方に支えられてなんとかやってくることができました。
今年もよろしくお願いします。
さて、なにか新年にふさわしい話題をと思い(話の流れ上、不慣れな「ですます調」続きます)、ネット上を探していて、「フィックスド・マインドセット(Fixed Mindset)」と「グロース・マインドセット(Growth Mindset)」という考え方をみつけました。Brain Pickingsというよく読みにいっているサイトの過去記事なんですが、2007年に出版されて、日本でも2008年に翻訳が出されているベストセラーの紹介です。
Mindset: The New Psychology of Success
- 作者: Carol Dweck
- 出版社/メーカー: Ballantine Books
- 発売日: 2007/12/26
- メディア: ペーパーバック
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- 作者: Carol Dweck
- 出版社/メーカー: Random House
- 発売日: 2006/02/28
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「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力
- 作者: キャロル S.ドゥエック,今西康子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2008/10/27
- メディア: 単行本
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翻訳書には、それぞれの言葉は、「こちこちマインドセット」と「しなやかマインドセット」と訳されています。
あえて、自分なりに、「フィックスド・マインドセット(Fixed Mindset)」を「完成形志向」、「グロース・マインドセット(Growth Mindset)」を「成長志向」と訳して、簡単に説明すると、それぞれの考え方はこうなります。
「完成形志向」は、現在の自分のあり方を固定したものと考える。自分というものは、自分がもっている資質がどこまで発現するかによってその最大値が決定される。失敗は自分の資質が足りないせいだから、恥ずかしいものと思う。人間関係では、現在の自分を承認してくれる人だけを選んで関係を結ぼうとする。ある程度の歳をとると、自分はもう「完成」したのだと思い、成長を期待しない。
一方、「成長志向」は、自分はさまざまな体験や学びによって、つねに成長を続けるものだと思っている。自分の限界は、資質よりも努力が決める。失敗は成長のためには不可欠なので、失敗したことを悔いるのではなく、失敗を糧に成長したことを喜ぶ。人間関係でも、葛藤があっても、自分の限界を拡げてくれる人に近づこうとする。何歳になっても、「自分として完成した」と思わず、常に自分は成長を続けて変わっていくものだと思っている。
とすると、もちろん、「成長志向」でいたいですよね。
何歳になっても。
僕もそう思うのですが、仕事面で書くのも難しいので、たとえば、ブログについて言えば、もう少し具体的に書けばこんなかんじになるかなと思います。
「完成形志向のブログ」は過去の成功話ばかり書く、「成長志向のブログ」は将来成し遂げたいこと、学びたいことを書く。
「完成形志向のブログ」は失敗について書かない、「成長志向のブログ」は積極的に失敗について、それによって学んだことを書く。
「完成形志向のブログ」は誤らない、「成長志向のブログ」は誤ることがあることを認める
「完成形志向のブログ」は価値観や人生観が不変、「成長志向のブログ」は学びによって以前書いた価値観や人生観を上書きしていくことに躊躇しない。
今年も、これからも、死ぬまでずっと、「成長志向」でいたいと思います。
そして、その証として、このブログを続けていきたいと思います。