部長の壁、年商3億の壁、月間50万PVの壁
photo by Adam Dachis
社会人になってから様々な困難や乗り越えられそうもない高い壁に直面してきた。
ひとつめの壁は部長の壁。
自惚れかもしれないが、定年まで会社にいさせてもらえたら、おそらく部長の端くれにはさせていただいたんじゃないかなと思う。
だけど、部長として腕を振るい、取締役にまでのぼりつめていたかというと、それは絶対なかった。
ふたつめの壁は自営業をはじめてからのもので、年商3億円の壁だ。
数年前、売上は3億目前まで行き、年商10億円のプランも描き、正社員も何人も採用していたが、リーマンショックで挫折した。環境が激変してそのプランも実現不可能となって方向修正を余儀なくされた。
そして、多くのお客様に支えられて、おかげさまで現在、やっと当時の売上に近いところまで回復してきた。
しかし、今回の3億円の壁は高い。いまだに考え中であるが、それを超えて10億を目指す道がなかなかみつからない。
僕らのアンティークやリサイクルという仕事は、そのコアにモノの目利きに頼る部分がある。そのため、世界中でアンティークやリサイクルビジネスというのは、ファミリービジネスになる傾向にある。
しかし、リサイクル事業でも、もちろん、ファミリービジネスを超えて、10億どころかさらに大きな売上をつくっているところもあるので、僕の事業の特性がかならずしもその壁を高くしているということでもなさそうだ。
みっつめの壁は、ブログの閲覧数だ(いつも見ていただいてありがとうございます!)。多くの方に読んでもらえて、毎朝、モチベーション高く更新させていただいているのだが、月間のPV数は50万PVを超えたことはない。
ところで、先日、尊敬する昔の鬼上司が酒席に誘ってくださったのだが、いつものように、僕のことを評してこう言われた。
「おまえのいいとこでもあるけど、悪いところ。淡泊というのか、欲がないというのか・・いつも、ある程度のところまでで、満足してしまう。ある程度のところで、ひいて人に譲ってしまう」
そうだなと情けなく思う。
このみっつの壁の話をしたら、きっとその方は、その壁を乗り越えられないほど高くしているのは、お前自身だとおっしゃるだろう。
みっつの壁がそれほど高い理由はそれぞれ異なっているが、僕の性格や考え方の癖が共通の原因になっている面もあると自覚している。
それはたぶん、上司がおっしゃったこととか、誰にたいしても良い人間になろうとすることとか、誰かの気持ちに応えられない辛さを過剰にひきずりすぎる(そのためにゴールが魅力的に見えなくなる)ことなどだろう。
それで食べていけるのだから、自分の性格を無理に変えてまで、その壁を乗り越える必要があるのか、とも思う。
でも、仕事もできてあと10年か15年。
壁の中にいると決めたら居心地が良くて安全だけど、わくわくどきどきしない毎日だ。
やっぱり、それもつまらない。
55歳の人間が言うようなセリフじゃないけど・・再度、挑戦してみるか!