ICHIROYAのブログ

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容相に劣等感のある僕のプロフィール写真の話

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 イケメンに生まれる人生ってどんなものだろうか。
 イケメンに生まれると、やっぱり女性にはもて、同性からも一目置かれて、映画スターを夢見たり、ついついFBに自分の写真をあげたくなったりするのだろうか。
 わからない。

 ともかく、僕はイケメンに生まれなかった。
 出っ歯で歯並びの悪いことといったらない。上の顎がだいぶん下の顎より出ている。2センチぐらい出ているので、口をしっかり閉じるとアヒルのようになる。
 デコも大きい。若いころには、50代には侍の髪型にするしかないと思っていた。
 さすがにこの歳になるとどうでもよくなってきたが、猫背であることもあり、長い間自分の容相にコンプレックスを持ってきた。
 下の写真は2年ぐらい前に結婚式で撮られたもので、姿勢が悪く、下あごがひっこんで、おでこの広い、アヒルみたいな50男として、過不足なく映っていることがおわかりいただけると思う。

 

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(*もちろん、こんな写真は、自分が好んでネット上に載せたものではなく、娘がFBで掲載して勝手に名前のタグをつけたものだ。おかげで、自分の写真をのせずにブログなども書いていたのに、ありのままの僕がばれてしまった。)


 だが、ソーシャルの時代になって、自分の考えや自分というものを、ちゃんと世間さまに見ていただくことが重要になってくると、もちろん、自分の容相もありのままに知っていただく必要が出てきた。
 それでも、やっぱり自分の写真は嫌なので、twitterのアイコンには飼い犬のラブの写真を使った。犬の写真ほど覚えにくいものはないとアドバイスされたので、「着物犬」と入れて「差別化」をはかった。

 

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 フェイスブックにも写真が必要だったので、そちらにはデスクで撮った写真をふざけて加工してこんな写真にした。
 この写真なら僕の素顔はあまりはっきりとわからないので気に入っていたのだが、あまりビジネスをするもののプロフィール写真としては相応しくないとわかってはいた。

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 その後、ハフィントンポストさんが僕のブログを掲載してくれることになり、写真をくださいと言われた。
 さすがに上の写真でも、犬の写真でもダメそうだったので、iPhoneで自分撮りすることにした。
 しかし、それがまた難しく、何回撮っても、恥ずかしくない写真にはならない。
 素の自分がかっこ悪いのだから、何回とっても、「空想上の僕の容相」はそこに現れず、たとえば、こんな写真ばかりになるのだ。

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 で、時間も迫っていたので、泣く泣く使った写真が下のものだ。
 精一杯、ポーズをつけている。シャツもちゃんと上までとめて。
 でも、なんだかな、という感じである。
 どうせハフィントンポストさんのページではこれが縮小されるから、なんとかなるかと自分を慰めてこれを送った。
 すると、ハフィントンポストさんのページを見にいくと、プロフィールの写真を拡大できるようになっていて、クリックをすると、この写真がドカンと出てくるではないか。
 げっ!気持ちワル!
 僕は慌てて「x」ボタンを押した。*1

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 それ以来、なるべくハフィントンポストさんの自分のページにはいかないようにしていた。

 しかし、最近また、近影が欲しいと言われて困り、事務所で嫁に撮ってもらったのだが、これまた最悪である。何枚撮ってもらっても、まるで死にかけのアヒルである。
 仕方なく、また上の写真を送った。
 ぞっとするが、また、上の写真の僕が、誰かのパソコンで大きくなって「こんちわ!」って言うのだろう。

 さすがに、これではいかん、いくら上の写真がありのままの僕だとしても、もうちょっと、「なんとかなる」あるいは「ましに見える瞬間」があるはずだ。
 しかし、僕ほどの劣化素材なら、「僕が空想している瞬間」を写真に定着するためには、プロの技がいるんではないか。誰かに頼んで、そいうのを撮っておいてもらおうか。
 
 そう思ったのだけど、今朝、家で少し時間があったので、もう一度、真剣に試してみた。昨日買ったiPhone6なら、いままでのものより良い写真が撮れるかも。
 そうやって、できたのが上の写真だ。
 イケメンでないことは確かだけど、写真が必要ですと言われたら、「はい!」と渡せそうだ。
 僕にしたら、予想の何倍も、素晴らしい出来だ。
 めちゃくちゃ、嬉しい。


 さて、僕がなぜこんなことを書いたのかと言うと、おそらく、世の中の多くのイケメンでない人たちは、自分の写真をネットに出したり、プロフィールにちゃんと顔がわかるものを出したりするのを、今までの僕のように嫌がっておられるんではないだろうか、と思ったからだ。
 しかし、もちろん、言うまでもなく、「自分」というのは、「自分の容相」であり、「自分の仕事」であり、「自分の発言」である。
 そして、誰もが、「完璧」でもない。知っていることに限界もあるし、間違えることもある。しかし、それを含めたすべてが、その人のそのものである。
 「容相」だっておんなじで、ほとんどの人は、「完璧」でもないし、多くの欠点がある。だけど、それをも含めた、欠点や傷や老化の兆しのあるありのままの「容相」が自分そのものであって、それを恥ずかしがっていても仕方がない。
 
 すべての人にというわけではないが、自分のパーソナリティをもっと知ってもらいたい、それでビジネスを発展させたい、もっと人の役に立ちたいと思っておられる方は、ぜひ、ありのままの自分を、その「容相」も含めて、世間に見てもらうようにしたら良いと思うのだ。
 そのために、まず第一歩として、フェイスブックの自分のプロフィール写真などを、満足のいくものに変えてみたらどうだろうか?
 あれほど自分の写真が嫌いだった僕がなんとかなったのだ。
 あなたなら、絶対OKだ。


 ちなみに、スマホで良い自分撮りをするために、僕が気がついたポイントをいくつか書いておくので参考にして欲しい。

1.視線はカメラを向かない
 カメラのセッティングまではカメラを見て、視線をカメラから離して何枚かシャッターを押す。

2.横を向く、顔を真ん中にしない、余白をあける
 どうやら、真ん中に顔を置いて、まっすぐにカメラを見てというのは、あまり良い構図とは言えないようだ。

3.背景と着ているものに注意する
 事務所ではどうしても良い写真が撮れなかったが、家のリビングではうまくいった。着ているものも、部分的にしか写真には写らないが、重要なようだ。
  
 
PS ハフィントンポスト編集者さま。できたら、プロフィール写真、一番上のものに変更していただけませんでしょうか?
 

*1:いまこわごわそのページを見たらみつからない。なくなっていたのならいいんだけど・・