おれはまだ学ぶぞ!
この素晴らしい絵を、僕ははじめて見た。
2本の杖をついて歩く老人。
そして、右上に書かれた文字は『Aun aprendo』。
その意味は、『おれはまだ学ぶぞ!』(still learning)。
この絵は、スペインの画家、ゴヤが、80才の時に書いた自画像だそうだ。
この絵を書いた2年後に、彼は亡くなっている。
実際、彼は晩年になっても学ぶ意欲を失わず、リソグラフや象牙のミニチュアールなどの技法を学んでいたという。
僕はアートの専門家ではないので、とくに彼の絵について付け加えることはない。
ゴヤのことは高校か中学の美術で学んだはずだが、どんな人だったか忘れてしまっていたので、Wikiでその略歴を読んだ。
彼の人生を知れば、この絵とその言葉がもつチカラが、さらに迫ってくる。
そういえば、僕はまだ、55才だった!
・1746年スペインに生まれる
・40才でようやく国王カルロス3世つきの画家となり、スペイン最高の画家としての地位を得る
・46才の時、病で聴力を失う。
・61才の時、ナポレオン率いるフランス軍がスペインに侵攻。翌年からナポレオンの支配下に置かれる。その年1808年から1814年までスペインは独立戦争のさなかにおかれる。
・69才の時には、40才以上も年下の女性と同棲する(3年前に妻は死去)
・73才の時、マドリードに「聾者の家」という別荘を購入し、『黒い絵』と現在通称される14枚の壁画群をつくる(1820-1823)
・78才の時、当時のスペインの自由主義者弾圧を避けるために、フランスに亡命
・82才の時、亡命先のボルドーで死去*1
*すべての画像はWikiから。この絵のことを知ったのは、Mediumの”Aun aprendo”という記事です