読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


「一生ビールが飲み放題で10万円!」~飲食店の新しい資金調達方法が凄い(アメリカ)

f:id:yumejitsugen1:20140601053422p:plain


 勤務先もしくは自宅そばのパブで、今後一生ビールが飲み放題になる権利が1,000ドル(約10万円)で買えるとしたら、買いたいと思うだろうか?
 1杯500円、1日2杯、週3日通うとしたら、1年分で3000円x52週=156,000円。
 30年通うとすれば、468万円にもなる。
 それがたった10万円である。
 もちろん、引越や転職・転勤、店がつぶれるなどのリスクはある。
 しかし、1年通えばもとはとれるのだから、なかなか魅力的なプライスであることは間違いない。
 客にとっては。

 では、店にとってはどうだろうか?
 10万円という大きなお金が一気に入るので嬉しいことではあるけれど、財務的には将来の大きな負債となるものなので、僕が店のオーナーならとてもそんな売り方はしないだろう。

 そもそも、飲食店というのは、大きな投資が必要で、その割にはいったん店を開いてしまうと移転することができず戦い方が限定されるので、リスクが高い商売だ。
 そして、脱サラや一般人には開店のための資金を用意することが、高いハードルとなる。
 自分で貯めるにせよ、借りるにせよ、それはずっと変わらない不変の前提条件であると思っていたのだが、リスクの低いお金を用意しつつ、お客様を育てる驚きの方法が存在したのである。
 それが、「1,000ドルで一生ビール飲み放題!」なのだ。

Would You Pay $1,000 Once to Get Free Beer for Life?(一生分のビールを1000ドルでいかが?)

 この記事に書かれている要点を書きだしてみると

*アメリカミネアポリスの「Northbound Smokehouse & Brewpub」というお店は2年前にオープンした、店内でビール醸造もする本格的なパブ。
*開店のときに、資金があと220,000ドル(約2,200万円)必要だった。投資家に引き受けてもらう手もあったが、投資家が過半の議決権を要求したので諦めた。
*1,000ドルぐらいなら出せるのにという友人の声から、こんな資金提供をお願いすることにした。
*3種類の選択肢
1.1,000ドル 一生ビールが無料
2.1,000ドルの株 (議決権なし) 全株式の0.1%にあたる
3.5,000ドルの株 全株式の0.5%の株とビールが一生無料
*資金は集まった。
1.46人
2.42人 
3.30人

 さて、その結果だけど、それは驚くべきものだ。
 現在1日あたり17杯の無料のビールを提供しているが、その一杯あたりの経費はわずか40セントにしか過ぎない。
 無料のビールを飲みに来てくれたひとは、ビール1杯で帰ることはなく、料理なども注文してくれるし、なにより友達などを連れて来てくれる。
 お店は極めて繁盛しており、オーナーは100人のチアリーダーに支えられているようだと感想を述べている。
 
 凄い話ではないか!
 飲食店の開店資金の集め方、そして、ファンのつくりかたに、こんな新しいアイディアが今更生まれるなんて!
 じつは、この店だけではなく、この方式をためしてうまくいっている店がもう1店あり記事に紹介されている。

*「Groundswell」という以前はコーヒーショップだったお店。
*狭いスペースで赤字続きだったが、3倍に拡張してビールとワインと料理を出すようにした。
*一日あたりの売上が200ドルから2,400ドルにアップ。利益も8倍に。
*その店舗拡張に55,000ドル(約550万円)必要だった。
*75人が1000ドルの権利を買ってくれた
*このお店の場合の金額と権利の内容は、
1.1,000ドル 一日一杯のコーヒーかグラスワインか、ビール1本か
2.500ドル  同様の権利2年分
3.240ドル  同様の権利1年分

 どうやらこの方法は、資金を集めるだけでなく、熱心なお店のファン(チアリーダー!)をも同時につくってしまう、魔法の方法のようなのだ。
 僕は飲食店の経営経験はなく、経営コンサルタントでもないので、この方法が日本でも有効かどうか、正直なところわからない。
 ただ、この記事を読む限りでは、地域に密着したお店であれば日本でもその可能性があるような気がするのだが、どんなものだろうか。  

 
PS  僕は法律面のこともわかりません。実際に同様のことをやろうと考えられた場合は、出資法などに触れないか検討してくださいね!もし、その方面に詳しい方がおられたら、コメントいただけると助かります!

 

photo by Marc