18歳のステファン君の物語。もし、あなたが癌になったら?
みんな、こんちわ!
僕は18才。
ここ3年間、腸、膝、股関節、骨盤にある癌と戦ってる。手術や放射線療法や化学療法を受けないといけないので、ほとんどの時間を病院で過ごしてる。お医者さんたちは、当初、切断手術が必要だと言っていたけど、今は治る見込みはないって言ってる。つまり、たぶん、僕にはとても限られた未来しかないことを意味している。
もともと、僕はがんばって勉強して、お医者さんになって世界を良くしたいと思っていた。でも、今の状況に鑑み、自分の時間について、もっと実際的になろうと決めた。それは短い時間に僕自身の経験を豊かにしたいってことでもあるけど、大事なことは、資金を集めて、人々に、子供たちの癌についてもっと知ってもらうこと、そしてそういう人たちの人生を少しでも良くすることなんだ。
ステファン君はそう語って、2013年の1月13日に、46項目からなるバケットリスト(生涯に達成したいことのリスト)をつくり、フェイスブックで公開した。
現在、彼のフェイスブック・ページ’Stephen's story’には51万の「いいね!」が寄せられ、彼のウェッブサイトには、現在(2014/4/30)約300万ポンド(5億円)の寄付が集まったことが報告されている。
彼のバケットリストを訳出した。
赤でチェックを入れたものは「Done(やった!)」とされているものだ。
1.ティーンエイジャーのがん患者のために10,000ポンド(約170万円)の寄付を集める
2.チャリティーのためにスカイダイビングをする
3.チャリティーのためにバンジージャンプをする(マカウタワー、ベルザスカダム、ビクトリア滝などで)
4.チャリティーパーティをオーガナイズする
5.チャリティーのためにムダ毛処理と丸坊主にする
6.本を書く
7.「腫瘍ユーモア」というジョークの本を出版する。そこには癌の面白い話やジョークが収録されていて、人々が人生の明るい面を見ることができるように手助けする
8.チャリテーのサッカー試合をオーガナイズする
9.チャリティー・ヒッチハイクで国内を回り、ティーンエイジ・キャンサー・トラストのすべての支部を訪れる
10.チャリティーのため、昔のバンドを再結成し、曲をつくり録音しリリースする
11.チャリティーGig(ミニライブのようなもの)をオーガナイズする
12.busking(ダンスや音楽などのストリートパフォーマンス)にいく
13.地元の学校に「かつらをつける、制服を着なくて良い日」をするようにすすめる
14.地元のパブでチャリティー・クイズをする
15.チャリティー・ダンスパーティをオーガナイズする
16.チャリティーのデイナーパーティーを友人たちのために開催する
17.フラッシュモブをつくり自分の出演する
18.巨大な椅子取りゲームやプレゼント交換をオーガナイズする
19.ブラジルのカーニバルに行く
20.サッカー試合を見るためにWembleyに行く
21.ラグビーの試合を見るためにTwickenhamに行く
22.飛行機のファーストクラスに乗る
23.刺青を入れる
24.大聴衆の前でドラムを叩く
25.大聴衆の前でスピーチをする
26.有名な滝を訪れる
27.すべての友だちを集めた巨大なパーティをする
28.ワルダチとお馬鹿な小旅行へ行く(’lads holiday')
29.オーストラリアに行く
30.自分より大きな動物をハグする
31.セグウェイに乗る
32.Skrillexのコンサートに行く
33.ダーツの競技会を見に行く
34.自分の名前をギネスブックにのっける
35.スイスのセルンに訪れる
36.コメディアンのJimmy Carrに会う
37.音楽祭に行く
38.自分より大きな手術跡(47cmより長い)の人をみつける
39.映画かミュージックビデオのエキストラになる
40.Tim Minchinに僕のための歌を書いてもらう
41.ジャグリングを習う
42.誰かをインスパイアして、医者かfundraiser(資金を集める人)になってもらう
43.肖像画を書いてもらう
44.ライブで、ゴムボートに乗った僕を、頭上で運んでもらう(Crowd surf in a rubber dingy at a gig)
45.キセノンか二酸化硫黄を吸って話す(ヘリウムガスと反対の効果がある)
46.ペルーのマチュピチュを訪れる
PS なお、彼の活動への寄付のページはこちら。Stephen's fundraising page