100人のおっさんたちが突然梅田で踊りだすフラッシュモブが見たい!
いつかやってみたいことのひとつに、フラッシュモブがある。
ほら、あれだ。
公共の場所で、突然、誰かひとりが楽器を始めたり、踊り始める。
周囲のひとが、何事かと思っていると、群衆から次々に参加者が現れて、楽器の演奏がオーケストラになったり、何十人もの本格的なダンスパーフォーマンスになる、というものだ。
そして、もちろん、その様子は動画に収録されて、youtubeにアップされる。
上に貼ったものは、ミュージカル「ライオンキング」の出演者たちが、ヴァージン・オーストラリアの機内で歌い、今年の3月31日にyoutubeにアップされたものだ。
比較的小規模のフラッシュモブだけど、本職の歌なので、さすがに上手いし、みんな底抜けに楽しそうだ。
ただし、後ろに見える一般乗客には、比較的年配の方が多く、「なんだかね・・」という顔が多いような気はするが・・
調べてみたところ、再生回数の最高は、2010年のクリスマスシーズンに100人をこえる参加者で歌われたこのフラッシュモブのようだ。
もっと見たければ、youtubeで「flashmob」と入れれば、たくさんの動画を見ることができる。
やや古いが、ベスト10を紹介した記事なども多い。
先日、久しぶりに梅田に出た。
久しぶりの人混みで、行きゆくひとたちをそれとなく観察していたのだが、やはり、僕ぐらいの年齢(50歳代)のひとたちの顔色が気になった。
で、やっぱり、みんな疲れてるなあ、僕も、疲れた顔してるんだろうなあと思った。
で、ついつい夢想が膨らむのだった。
カメラは、ターミナル駅の雑踏を映し出す。
先を急ぐOLたちや、すまし顔で歩く中年女性、厳しい顔で闊歩するエリートサラリーマン風の男性。
そのなかに、疲れた顔をした、あの50代の会社員風の男性がいる。
かなり薄くなった髪が乱れた男性も、よれたスーツに角の擦り切れたビジネスバッグを下げた男性も、小銭を手の中で弄んで新聞を売っている初老の男性もいる。
50代の男どもは、みんな一様に疲れた顔をしている。
と、かなり太って頭も薄くなった男性が突然、かばんを置いて踊りだす。
えっ、何? このひと、気でも狂ったのと、周囲の驚く顔。
中年女性の厳しい冷めた視線。
そこへ、また、ひとり、また、ひとりと、スーツ姿の、ただの通行人と思われた、疲れた顔をした50代の男性が、つぎつぎに参加して、プロ顔負けのダンスを踊りだす。
やがて、何十人もの50代の男性が、ダンス、ダンス、ダンス!
最後は、もちろん、何百人と集まった人々の輪から、拍手喝采。
男どもはかばんを拾い上げ、スーツのボタンを止めなおして、その場を去っていく。
こんなフラッシュモブ、あったら楽しいだろうな。
もちろん、メイキングバージョンもあって、50代男性が、半年以上かけて、ステップを、ダンスを一から覚える様子も収録される。
ただの、ジャストアイディアなんだけど、なんとなく気に入って、引き出しにしまっておくことにした。