ICHIROYAのブログ

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noteで夢のアーティスト・デビュー? アメリカではPatreonが急成長しているらしい!

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   noteというサービスが開始されて話題になっている。
 ブログのようでもあり、SNSのようでもあるサービスなんだけど、気軽に「コンテンツを有料にして販売することができる」という点が新鮮に受け止められている。
 たとえば、短編小説を書いて、前半は無料、後半を読みたければ、100円ください!みたいなことが簡単にできる。
 文章だけでなく、写真、イラスト、音楽、映像もアップして有料公開できるようだから、色々と楽しめそうだ。

 ところで、クリエイターたちがその作品に対する報酬をどうやって得るかという仕組みについて、様々なトライアルがされているが、去年始まった、Patreonというサイトが順調に利用者を伸ばしているようだ。
 このサイトでは、投げ銭感覚でクリエーターを支援できるのだが、noteと異なる点は、「定期的に」「継続的に」少額の支援ができることだ。
 たとえば、ミュージシャンAさんを1ドル支援と決めたら、Aさんが楽曲をアップするたびに、1ドル引き落とされ、その楽曲をストリーミングで聴くことができる。3ドル支援なら、その曲をダウンロードできる、という具合だ。*1
 この仕組の肝は、クリエーターが作品をアップしたときに、クリエーターに支援金額が支払われる点だ。支援者が増えると、作品をアップする毎に、いくらの支援を得ることができるか、計算できてしまうのである。*2
 それは支援者にとっても納得がいくし、また、クリエーターにとっては、大きなモチベーションになるのではないだろうか。

 このPatreonの現状に関する記事があった。

Patreon: A Fast-Growing Marketplace For Creators And Patrons Of The Arts
(Patreon:急成長するアートのクリエーターとパトロンのマーケットプレイス)

 この記事から設立者が述べている数値を抜き書きすると

 

*総支援金額は1年で、100万ドル(1億円)以上になった
*毎日、150人のクリエーターの登録が続いている
*現在、支援者が50,000人、クリエーターが15,000人登録している
*総登録ユーザーは、10万人
*支援者の月当たりの平均支援金額は、9.80ドル
*もし、あるアーティストが510人に支援者をもつことができれば、月に1作品アップして、年間60,000ドル(約600万円)を得る計算になる

 
 最後の計算は、9.80ドルがひとりのアーティストに支援されれば、ということだと思うので、それがリアルなのかどうかは、記事からはわからない。
 しかし、どうやら、このプラットフォームで支援者を集めることができれば、いままで以上にたくさんのアーティストがその作品で生活を支えることができるようになりそうだ。
 毎日150人のクリエーターが増えているということは、そう考えるクリエーターが多いことを示している。*3


 noteの有料販売の仕組みも、多くのファンを獲得できれば、クリエーターがその作品の対価を得やすくなるだろう。
 そしてPatreonのように、継続的に購入してもらえる仕組みがあれば、さらに販売は容易になるかもしれない。
 日本ではアメリカのこういった投げ銭的な仕組みは有効に働かないという声もあるが、僕はおおいに期待したい。
 
 たとえば、化けそうなミュージシャンを見つけて、ファン(支援者)になる。
 やがてそのミュージシャンが大物になり、チケットの入手も難しくなった頃、『ファンになってくれたひとの最初の100人だけを招いたスペシャルライブ!』などに招待されるのだ。

 あ、そういえば、うちのテーマ曲作ってくれたヲザキ珈琲さん、よろしくお願いします!





photo by boston_camera

*1:Kickstarterは比較的大きなプロジェクトを、1回切りで、支援する仕組み

*2:支援者は月額支払いの上限を設定することができる

*3:複数のベンチャーキャピタルから2億円以上の資金も集めたそうだ