どうせレストランで料理の写真を撮ってアップするなら~~Feedieの挑戦
いったい、世界中でカウントしたら、一日何枚の料理の写真がフェイスブックなどにアップされているのだろうか?
数百万枚?
いい写真に出会うと、口中がウェットになって、まさにヨダレが垂れそうになる。
でも、もちろん、ちょっと心配しないでもない。
おいおい、そんなに脂っこいものばかり食べてて大丈夫か?とか、メニューごとに写真を撮っていて、冷めたりしないんだろうか、とか。
余計な心配とはこのこと。
で、自分はというと、写真を撮ってSNSに載せようと思うこともないではないのだけど、料理が来ると、うわっ!美味しそう!となって、写真のことが頭から飛び、さっさと箸をつけてしまう。
結局、撮れるとしたら、完食!っていう写真ばかり。
ところで、そうやってレストランなどで食べた料理の写真をSNSに載せたところで、誰もトクをしない。
でも、みんなが苦労して、何百万枚も写真を撮ってアップしているのだから、その労力をおカネにかえたら、素敵なことができるんじゃないかというアイディアを実行に移した人がいる。
アメリカの複数の大手メディアで紹介されているFeedieというアプリのことだ。
Feedie
このアプリを使ってレストランの料理の写真をSNSにアップすると、1回につき25セント(約25円)が、南アフリカの恵まれない子供たちに寄付される。25セントという額が、ちょうど1食分にあたるらしい。
外食をしたときに、Feedie経由で料理の写真をアップすれば、65%の子どもたちが貧困状態にあると言われる南アフリカの子どもたちに、1食分のご飯を回したことになるのだ。
現在、ニューヨークの80数店のレストランが参加しており、Feedieから店を選ぶ。
写真を撮って、Feedieにアップして、
フェイスブックに投稿すると、こんな感じ。
25セントはレストラン側が負担する仕組み。Feedieに参加するレストランは、500ドル(所得控除できる~約5万円)を支払い、2000枚の写真をアップしてもらう権利を買う(25セントx2000枚=500ドル)。(現在は特別サービス中で無制限)
現在はレストランはニューヨークに限られており、寄付の対象も南アフリカに限られているけれど、将来はこの仕組を全世界に広げたいとしている。
このサービスが目論見どおり離陸することができるかどうか、微妙なところだとは思う。利用者が増えれば、レストラン側にとっても、お客様が増え、約5万円もさほど大きな負担にはならないと思われるのだが。
なんとか、離陸して欲しいものだ。
それにしても、上手くいかなくても、次から次へとこういったサービスが生まれるアメリカの活力は、ほんとうにたいしたものだなと思わざるをえない。