ICHIROYAのブログ

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プロの著作家に比肩しうるクリエイティビティを得るためのたったひとつの方法

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真実は、シンプルだという。
昨日、京セラの稲盛さんの記事を読んだのだけど、今更ながら、目からうろこがおちた。
稲盛さんの言っていることはいつもシンプルだ。
「目の前の仕事を一生懸命やってみる」、「人生の大部分を仕事に費やすのだから、それを楽しんでやる」そうすれば、仕事も人生も楽しくなるし、会社の業績もあがると。
ついつい考えてしまう人は、こういったシンプルな真実を、忘れてしまいがちだ、と。


たまたま、今朝読んだクリエイティブな仕事に関する記事も、そういう素直な目で読めば、真実かもしれないな、と感じ、ちょっと元気がでた。

Are you creatively good enough?
(あなたには、クリエイティブな仕事をする能力があるだろうか?)

著者は、 Tanner Christensen氏
クリエイティビティに関する専門家で、著者、デザイナー、マーケッター、アーティストである。

以下、上記の記事の抄訳である。
ブロガーさんや、クリエイティブな仕事を志しているひとには、とても元気がでる内容だ。


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私の作品はいかがでしょうか? 
私は、作家、画家、あるいはミュージシャンやダンサー、特別な先生やイノベーターになる才能はあるでしょうか?
頻繁にそういった質問を受ける。
最近も「その人が将来、著作家になる能力があるかどうか、どうやって知ることができますか?」と質問された


馬鹿げた質問である
文章が書けて物語や主張をできるひとならだれでも著作家になることはできる。
だけど、わかっている。
それが充分な価値をもてるほど、たくさんの読者が得られるほどにクリエイティブなものになる可能性があるのか、というところが一番知りたいところなのだ。
誰もが、クリエイティブでありたいと願っており、クリエイティブな作品で、ひとに影響を与えたいと思っている


そして、誰もが自問する。
私は、それが可能だろうか?

その問に答える前に、認識しておくべきことがある。
クリエイティブかどうかということは、どんなレベルにあっても、完全に主観的なものである、ということだ。

イブ・クラインは、1948年から、上の画像のような、単色で塗りつぶしただけの絵画作品を、発表し続けた。
そのアートはなかなか理解されず、展覧会への出品を断られたりしている。
だが、イブ・クラインはその後も、独特の方法論によるアートを発表し続け、アートの世界を震撼させた。
いったい、最初に彼の単色の絵を見た誰が、彼の後年の名声を予想し得ただろうか。


もちろん、クラインのようにアートの基礎を学ぶためには、何年にもわたる学習と実践が必要となるだろう。
だけど、基礎を学んだからといって、それで彼のようなアーティストになることはできない。


著作についても同じで、ある日突然、最初の傑作が生まれるわけではない。
すべての作品において、隅々までクリエイティブである必要はないのだ。
ワクワクしながら作品を見てもらい、間違いをおかし、何が自分に向いていて向いていないかを試し、そして、何度も何度も、それを世に問うことだ。

作品を作れ。
それを公開せよ。
そして、それを喜んでくれる人、その作品によってインスパイアされたと思ってくれる人をみつけよ。
その途上で、けっして諦めるな。

最後に、Ira Glass(アメリカのラジオ・パーソナリティ、プロデューサー)の言葉を贈ろう。


最初の2,3年、あなたのつくるものは、まあダメなものだ。
努力のあとは見えるし、可能性は秘めているけど、やっぱり、良いものとは言えない。
だけど、あなたの感性は、あなたをその世界に導いたものは、’killer’(殺人者のようなもの、破壊的なもの、素晴らしいものという意味もある)なのだ。
あなたのその感性こそが、あなたを失望させる。
たいていのひとはこの事実をやり過ごすことができない。
そして、やめてしまう。


私の知っている成功したクリエィテブな人たちのほとんどは、その辛い年月をくぐり抜けている。

彼らは自分の作品が、そうであって欲しいと望む、なにか特別なきらめきをもってはいないことを知っていたのだ。

重要なことは、それでも、やり続けることだ。
たくさんの手に負えないほどの仕事を。

たくさんの作品を作り続けてはじめて、そのギャップは埋まり、自分の作品が、いつか自分がそうでありたいと思っていたものになっていることに気づくのだ。

 

ps 引用部分の訳、ひょっとすると誤解している部分もあるかもしれません。
原文はこのようになっています。

 “For the first couple of years you make stuff, it’s just not that good. It’s trying to be good, it has potential, but it’s not. But your taste, the thing that got you into the game, is still killer. And your taste is why your work disappoints you. A lot of people never get past this phase. They quit. Most people I know who do interesting, creative work went through years of this. We know our work doesn’t have this special thing that we want it to have. We all go through this…the most important thing you can do is: do a lot of work… It is only by going through a volume of work that you will close that gap, and your work will be as good as your ambitions.”