ICHIROYAのブログ

元気が出る海外の最新トピックや、ウジウジ考えたこととか、たまに着物のこと! 

★★★当ブログはじつはリサイクル/アンティーク着物屋のブログです。記事をお楽しみいただけましたら最高。いつか、着物が必要になった時に思い出していただければ、なお喜びます!お店はこちらになります。★★★


あなたのマネジメントスタイルは「ドライバー」型?「エンハンサー」型?

f:id:yumejitsugen1:20130916140653j:plain


マネージメントはそれぞれのマネージャーのパーソナリティによって異なるのだけど、その巧緻というのは確かにある。

Nice or Tough: Which Approach Engages Employees Most?

このページが面白かったのだけど、16万人の従業員と3万人の管理職を調べたところ、やはり、トップクラスのマネージャーと下位のマネージャーとでは、部下のモチベーションは大きく異なるようだ。

この記事のなかに、マネージャーのタイプを、「ドライバー型」と「エンハンサー型」にわけて、どちらが良いかということが考察されている。

「ドライバー型(drivers)」というのは、チームに高い目標を与え、叱咤激励し、メンバーが不可能とさえ思っていた業績を達成してしまう、いわば、業績志向のマネジメントスタイルである。

いっぽうの、「エンハンサー
型(enhancers)」というのは、チームメンバーの満足度や成長に常に気を配り、それを優先することで、チームの生産性を上げていくというスタイルだ。

日本でいうと、「独裁型」と「調整型」ということになるだろうか。
洋の東西を問わず、マネージメントのスタイルというのは、そのような色分けをするのがわかりやすいのだな、と納得した。
で、いろんな知人、上司、部下、同僚たちの顔と、それぞれのマネジメントのスタイルを思い出して、ちょっと、にやにやした。

ちょっと意外だったのは、欧米の社会では、マネージャーは当然、「ドライバー型」であることを期待されているのだろうと、ぼんやり想像していたのだが、案外そうでもないってことだ。
彼らの研究によると、チームメンバーの献身を得て好業績を得るためには、チームメンバーもリーダー自身も、マネジメントは、より「エンハンサー型」であるべきと考えているそうだ。

そして、話はもう少し複雑だ。
チームメンバーたちに、自分たちのリーダーを「ドライバー型」か「エンハンサー型」を訊ね、どちかの型に、かなり明白にあてはまりそうなリーダーを選び出した。
そして、それぞれのチームメンバーたちの献身的な働きを得ているか調べたところ、8.9%(ドライバー型)と6.7%(エンハンサー型)で、大差はなく、そもそも、メンバーたちのリーダーシップへの満足度が低いことがわかった。

どちらのスタイルにも評点の高いリーダーを選び出して同様の値を算出すると、なんと68%であったという。

つまり、まあ、当たり前の結果なのだけど、マネジメントのスタイルは、どちらか一方が優れているわけではなく、両方のアプローチが、当然ながら必要であるっていう結論なのだ。

結局のところ、どちらの型のマネジメントのできる人が一番強い。
与えられた業務によって、与えられたメンバーによって、与えられた職務によって、また、ありとあらゆる与件によって、リーダーが必要とされるマネジメントのスタイルは変わる。
その場その場で、使い分けれる人が、もっとも効率的に、メンバーを率いていける。
「ドライバー型」の超できる課長が、部長に昇進したとたん、頭打ちになってしまうのは、部長に求められる「エンハンサー型」のマネジメントができないからだ、とどこかで読んだことがあるが、それもそういうことなのだろう。

僕は会社にいるときは、
「エンハンサー型」で、部下からの評価はまずまずだったけど、上司からの評価は、甘ちゃんとみなされていたような気がする。
その反動か、独立して長い間、「ドライバー型」でやってきたのだが、最近ちょっと変わってきた気がする。

この記事にもあるように、自分が明らかに「ドライバー型」と思う人は、もっと部下の気持ちに寄り添うことが、あるいは、「エンハンサー型」と思う人は、より高い目標を掲げて部下と共有することが、明らかに、チームに良い結果をもたらしそうである。


で、あなたは、「ドライバー」型ですか、「エンハンサー」型ですか?
自分は「ドライバー」型である、それが自分が自分である存在証明でもある、とか、「エンハンサー」型こそもっとも高度なマネジメントスタイルであるとか、かたくななことを考えているのが、一番、自分の将来を閉ざす原因になるようですよ、と。

ふふふ、過去の自分に、言ってやりたい!

photo
by haydnseek